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カテゴリ:ガラス
仕事中、ひさびさにちょっと大きな火傷をした。
出来たガラスを徐々に冷ます徐冷炉(500度)の扉の内側に、 誤って腕を当ててしまった。 「じゅうっ!」ってイヤな音がして、見たら腕の焼けたところがまっしろ。 ちょっと深い火傷って、なぜかやきたてのときは、まっしろか黄色になる。 そして焼いた直後しばらくは痛みはない。 「冷やして、冷やして!」と皆に言われると、 つい、なんでもないのよ~、みんな見ないで~、って気持ちになって、 「だいじょうぶ、痛くないよ。(ほんと)」と言ってしまう。 ほんとかどうか知らないけどよく言われること。 「感覚のない怪我ほど、深い怪我ってことだ。 その周辺の神経がやられるから、やってすぐは何も感じないんだ。 すぐ痛くなる。はやく冷やせ。出来るだけ長く。」 とはいえ仕事中。 ちょっと冷やしちょっと冷やししながらやってたら、 だんだん火傷した皮膚が、 とけたプラスチックを貼り付けたみたいな形状になってきた。 やばいなー、みずぶくれになるなー、と思ってたけど、 その後の処置(荒療治)がよかったのか、 腫れもひいて、みずもたまらず、おさまった。 これで、くずれた皮膚をひっかかないように、 下の皮膚が出来るまで大事にもたせられれば、カンペキです♪ 火傷・・・。 考えてみれば、吹きガラス屋さんはいっぱいあるわね。。 工場でさお払い (吹いた後のさお先についたガラスをはがねで払い落とす) をやってたときは、 みーんな右腕ははねたガラスくずで細かい火傷だらけだった。 私も右腕は今も数十の火傷痕がある。 ああ、女の子なのに・・・。 工場で一度、炉のそばにある煮えたぎった湯のはいった缶 (溶けたガラス表面の泡をすくいとるさおが立ててある)を、 自分の足にひっくり返して両足を火傷した同僚がいた。 熱いっ!と、咄嗟に靴下を脱いだところ、 足の皮膚がくつしたにくっついてべろっとはがれてしまった。 あれはひどかった・・・。 去年ブレンデンが、ブローパイプを上下逆につかんでしまって、 手のひら全体を火傷したことがあった。 手のひらを焼いたら働けない。 ブレンデンはもう当分ダメだ(ひどい?)、と私は思い、 本人もそう思ったらしい。 ところがところが、それからすぐに冷やし続けること5時間! あんなにひどく焼いたのに、水ぶくれもなく、皮が固くなった程度で、 彼は次の日仕事に復帰した。 復帰したっていうか、通常どおりだ。 すごい~! この治癒能力は今まで見た中でいちばんすごかった。 普通はあれやったら1~2週間は仕事無理です! 火傷は長く冷やせば冷やすほどいい、とは言うけど、 ほんとなのね・・・。 そこまで根気よく冷やしたことないけど。 一日、てぬぐいを腕の火傷に巻いて、擦れないようしのいでいたけど、 うちに帰ったら、誰かがいつか置いてってくれた 個別包装ガーゼやテープ、包帯の類がたくさんあった。 旅行に来ていろんなものを置いてってくれる人たち、 ワーホリの子や留学生が帰国時に置いてってくれたり、 そんなモノがぎょうさんあります。 普段はもちろん、非常時にひじょうに助けられてます。 このガーゼは誰だったっけ・・・。 どうもありがとう~。 私が去るときは、どこに何を置いていこうかなあ。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年11月11日 22時08分14秒
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