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今日もおてんき

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Comments

んねね@ うすさん ありがとうございます! お言葉どおり、…
うす@ おめでとうございます! ビザ取得、ほんとに良かったですね。これ…
んねね@ yakoさん 嬉しい言葉をかけて下さって、どうもあり…
yako1127@ Re:アーティストビザ取得(08/29) んねねさん すごーい!! いつもんねね…
んねね@ ブルースターさん もちろん覚えていますよ!お久しぶりです…
2007年04月22日
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カテゴリ:ガラス
皆様、またまたお久しぶりです。
私は元気にやっております。

少し前に、旅行がてらイギリスに、
吹きガラスのアシスタントに行って来ました。
オーストラリアでの元同僚が、
今イギリスの大学で働いていて(制作活動)、
私はそのお手伝い。
生徒さんにアシストしてもらっての制作では、
なかなか思うようにいかなかったという彼女、
一緒に働き慣れた私が来て、とっても喜んでくれました。
私も吹き場で働くのはすんごい久しぶりで楽しかった。
自分の吹き時間ももらえて感謝感激・・・。
でもけっこう忘れてたぞ(苦笑)。

イギリスで一番印象に残ったのは、物価の高さ!
大学のそばのスーパーでお昼に、コンビニによくあるような、
サンドイッチ二切れのパックと、小さいジュース買って、
しめて千円。
え??って感じ。
ロンドンのこじゃれたカフェとかじゃないのよ、スーパーよ!
こだわりの手作りサンドイッチ屋じゃないのよ、パックのサンドイッチよ~!
ウワサには聞いてたけど、ほんとに高いのねえ。。

うけたのは私の日本の祖母。
「イギリス、高かったよ~。」と電話で話したところ、
「きっと不況なんでしょう。属国がなくなったから。」
とのたもうた。
おっおばあちゃん、どこで時が止まってるんでしょう・・・。
「属国」ってすごいな。。

週末にはロンドン散策してきました。
「こてこての『観光客』になりたい」という私の希望で、
参加したのがフリーツアー。
ベルリン発の会社の無料(チップ制)の散歩ガイドツアーなんだけど、
友達がベルリンに来た時一緒に参加してみたら、
これがすんごいよかったの。
毎日開催、予約不用、時間に集合場所に行けばいいというだけのカンタンさ。
今はロンドンにもあるということで、
ロンドンの歴史から、名所のウラ話まで、
丸ごとロンドンを楽しんできました♪
帰る前は、ブリティッシュパブで、ビールにフィッシュ&チップス。
お約束でしょ(笑)。

実は大学時代、2月のロンドンに、
航空券の安さにつられて、旅行に行ったことがあった。
あの時は、寒い、薄暗い、天気悪い、食べ物が不味い、空も町も灰色、
更に、旅行直前にテロ事件、滞在中に狂牛病騒ぎ勃発、と
(その時期そこに居たおかげで私は日本では献血できないらしい。)
けっこう鬱々としたイメージがついて、
これがヨーロッパならもう一生行かなくても別にいいや、くらいに思ってた。
(まさかそのヨーロッパに住むことになるとは思ってなかったけど)
友達がいる今を逃したら、イギリスなんてほんとに一生行かないだろう、
と思って行ったけど、季節でこうも違うものか!と思うくらい美しかった。
季節と第一印象ってほんと大事・・・。

さてドイツに戻って。
というか時間はさかのぼるけれど、
この数ヶ月私は、ドイツのガラス事情、マイスター制度、
教育システム、就職事情について調べまくっていた。
なにしろ私、ドイツのシステム・事情を知らなすぎ。
特にガラスみたいなマイナーな専門分野のことになると、
ドイツ人に聞いてもわかりません。
(ハローワークみたいなとこ行っても誰も知らなかった。)
どこで誰に聞けばいいのかもわかりません。
大体、最初はドイツ語でのガラス用語もわからなかったので、
ネット検索かけてもなかなかヒットしなかった。
ドイツの手工業界にはゲゼレ、その上にマイスターという特殊な資格があり、
3年間の実地訓練・学校での理論、試験を経て初めて資格が取れ、職に就ける。
逆に言うと、この資格なしにはドイツ人、職人にはなれない。
パン職人・お菓子職人などのマイスター制度については、
ネットで日本語でもけっこうヒットするけれど(絶対数が多いのだろう)、
ガラス業界についの情報は皆無。
最初は大苦戦したけれど、
ガラスはまただいぶ違った教育システムがあることが分かった。

近くに工房がひとつもないことは最初からわかっていたので、
ガラスで働きたい!というわけでもなく、
情報集めてどうするの?っていうのも、
自分でもよくわからなかったけれど、とにかく調べたかった。
最終的には、ドイツのガラス界の中枢、
チェコとの国境付近にある南ドイツのガラス村の学校を訪ねた。
夜行電車でひとり、11時間かけて行きました。
つーかその時間にびっくり。
ほんとに国内??
(イギリス行くほうが安くて早かった!)
最後に乗り換えた電車は、車両一両、
アジア人がめずらしいのか、行きかう人の視線を感じる、という、
超田舎のちいさな村だった。

ドイツの職人教育は、現場(会社・工房)での実地訓練が不可欠で、
労働許可が必要になる為、今はこの目的の外国人にはビザはほとんど下りない。
例え下りても、その後ドイツでその職に就く道は、かなり閉ざされている。
なにしろドイツ人ですら職がないご時世なので、
職場が「君採るよ」と言ってくれても、
なぜ外国人を採る必要があるのか、と
外人局がなかなか労働許可(ビザ)を出さない。
ドイツでの職人留学の手配をしてくれる機関が日本にあるのだけれど、
これも、今のドイツの事情の波に押され、去年から休止になったそうだ。
ネットや雑誌で紹介されるドイツで職人になった方は、
ほとんどがドイツ人配偶者がいて、ビザに問題がなかった、という方だった。
ところが、ガラスには、ふたつの道があることがわかった。
ひとつは同じように、研修制で労働ビザが必要な道、
もうひとつは、学校のみで理論・実地をすべてやる道、
後者には「ゲスト」という立場で、外国人留学生を受け入れるシステムもある。
ただ「ゲスト」として入ると理論や試験を受けなくてよい代わりに、
学費がかかり、卒業してもゲゼレ(職人資格)が取れない。

この学校がすごかった・・・。
500年のガラスの歴史のあるドイツ。
100年の歴史のある学校。
(日本の学校は一番古くて20数年。)
日本のアート寄りのガラス学校と違い、
その専門職につくことを想定して教育する学校なので、
とにかく設備が企業並みにスゴイ!
ちょっと、コレ、日本で働いてた時の下請け加工会社にあったよ、
つか学校でこんな設備、見たことないよ!
コレは会社でも見たことないよ~!今こんなのあるの??
ってのの連続。。
大変勉強になりました。使わせてもらったわけじゃないが。
しかも公立なので、学費・材料費はタダ。
学生は自由に練習に使えるという、
壁面いっぱいにどわ~っとストックされてるお高い材料を見ながら、
私、日本のガラス学校で勉強する為に何年かけて何百万稼いだっけ・・・
ドイツのワカモノたち、しあわせよっ!!
と腹の底から吠えたい気分だった。

でもね、こんなにがっつりみっちり教育されても、
ドイツ人でも就職ないんです。
しかもドイツは教育と職業が直結しているので、
ガラスがダメで違う職に就くならば、
またその違う分野で、学校から入りなおさないといけない。
会社が教育してくれる日本みたいに、つぶしが効かない。
更に、日本だったら学校卒業して就職せずに、
アーティストとして独立しよう~、自分の工房作っちゃおう~
ということも可能だけれど、
法律でがんじがらめのドイツでは、それがものすごく難しい。
実際、多くの若者たち(卒業生)が、職が見つからず、
まったく違う分野に流れたり、専門を変えて学校に残ったりしてた。
まあ、ガラス学校出てもガラス職につく人が少ないのは、
日本の学校でも同じなのかな・・・・。

聞くこと見るもの全てが新鮮で興味深かったけれども、
(帰りの電車で、聞いたことをひとりレポートにしてた。)
目が釘付けになったのが、生徒さんの作品のひとつ、
酸素バーナーでのアクセサリー。
アメリカから広まった、インサイドアウトという新しい技法だった。
(写真で示したかったけど、勝手にリンクしちゃまずいんだろうな・・・。
もし興味のある方は、是非「インサイドアウト バーナー」などで
検索して見てください。すごーくキレイですよ!)
私が学生だった頃は、インサイドアウトは日本ではまだ普及していなかった。
その後ちょっと興味は持ったものの、私もいまだにやり方は知らない。
これをここでは教えるのかと尋ねたら、学校で教えたのではなく、
自力で研究してインサイドアウトの作り方を解明した生徒がいたのだ
という返事だったが。
吹きとは違い、一人でも家でも出来る、バーナーワークは、
以前から関心があった。
とはいえ今までは、それで何がやりたい、というのがピンと来なかったが、
インサイドアウトを手にした時、
これだこれだ!このインサイドアウトをやってみたい!と心が躍った。
設備も材料も好きに使え、なおかつ人脈が出来るなら、
ここで一人暮らしして、2,3年くらい学校に通うのもアリかも、
と何を血迷ったか思ったが、
あいにく、というか、幸い?、外国人の経験者への空席はなかった。
まだ言葉も不自由で、収入もない苦学生なのに、
趣味にひとり暴走して貯金をつぎ込んではいかんよな。。
でもひとり決心。
独学で出来る人がいるなら、時間はかかってもひとりでも学べる。
(幸い、基礎はある。)
今は家の中で道具を設置できる環境じゃないけれど、
定住の際にはバーナーとガスボンベ・酸素ボンベ、絶対買うぞ・・・。
新しい方向へ、ガラスへの夢が膨らみました。
やっぱり火が好きだなあ~。

いろいろ調べる過程で様々な分野でほんとうに多くの人にお世話になり、
個人的なことを打ち明けあうほどに親しくなった人も数人いた。
(そこで知った、未知の職人生活、学生生活のウラ事情もありがたかった。)
面識もないのにいきなりメールを送りつけて、
質問をさせてもらった人がほとんどで、
失礼だよな~私・・・と恐縮したけれど、
皆さん、一人残らず、親切に丁寧なお返事を下さった。
ほんとうにほんとうにありがたいです。

何をするにもとにかくドイツ語がキー!とも思い知った。
少し出来て助かった部分も多いけど、あまり出来なくて大変だったことも多い。
ドイツ語の勉強、やっぱり重要。。

イギリスから戻り、ドイツ語も新クラスが始まりました。
中級2、一般ドイツ語コースの最後のクラス、でもある。
まだこんなに出来ないのに、もうそんななんだ・・・。
学校も、もう8ヶ月になるんだなあ。あっという間でなんかコワイ。
まだぜーんぜんドイツ語難しいよ。。
前の日記では辛口に泣かされた話をしたけれど、
あれから、きっぱり家ではドイツ語のみに切り替えて、
ドイツ人のパーティーなどでも、もう英語は一切使っていない。
普通の人たちが普通にわいわい言ってることは、
理解度も断片的、もしくはさっぱり??だったり、
私のしゃべりも、超スロー&間違いだらけではあるけれど、
周りの協力もあり、すこーしずつ口慣れしてきてはいる、気がする・・・。
もっと慣れろ~、もっと慣れろ~~~。
「やっぱり時間が解決してくれる部分もあるよ。」
と既に数年暮らして体験談?を語ってくれた人もいて。
ダメダメドイツ語でも辛抱強く相手してくれたり、
支えてくれる、励ましてくれる周りの皆がありがたい。
一般コースは終わっても、学校は続けるつもりでいます。

言葉が出来ないことそのものよりも、
わからないということから萎縮しちゃうのが辛いのよね・・・。
今何か動きたい!と思って、いろいろ調べまくったのも、
もしかしたらそんな今の自分を打ち破りたかったのかもしれない。
ことばって大事。
これが出来なかったら、
いつまでたっても私は誰かを頼り、誰かにおぶさった状態のまま、
生きていくことになる、ともしみじみ感じる。
私は、二人で並んで共に歩んでいける人間になりたいよ。
誰かの人生にのっかって、おぶさったまま一生行くのはコワイ。
なりたい自分になるためにも、夢を持ってがんばりまっす。







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Last updated  2007年04月22日 12時29分39秒
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