|
テーマ:政治について(19782)
カテゴリ:政教分離・政教一致
2006年12月13日 20:39:42 感動した!! 池田名誉会長と、科学者でもある中日友好協会の宋健会長との対談。 だれが何と言おうが、オレにはこれ以外の「道」が見えない。 『聖教新聞』2006年12月13日付 日中友好は世界平和の大原則 会長 今、日中両国は、過去とは違った、難しい歴史的局面にあることは事実です。 その中で、名誉会長は、今年の1・26「SGI(創価学会インタナショナル)の日」記念提言で、日中関係の発展の方向性を明確に書いてくださいました。 〈同提言で名誉会長は、日中の政治レベルの関係の冷却化を憂いつつ、大局観に立った、早期の関係修復を呼びかけた〉 この提言は、政治家にも大きな影響を与えるだろうと、私たちは関心を持って見ていました。 名誉会長の中日関係に対する発言は、それだけではありません。1968年の国交正常化提言にまで、さかのぼります。 国交正常化は、提言の4年後(1972年)に実現しました。 名誉会長は、中日の友好の使者であり、平和の使者であります。中日友好事業の最先端を走ってこられた方です。今年の提言も、そうした行動の表れだと思っています。 名誉会長 深い御理解に感謝します。 会長 日本の安倍首相が就任後、最初に訪問した国は中国でした。 胡錦濤国家主席はじめ、我が国の首脳と会見され(10月8日)、「共同プレス発表」で「戦略的互恵関係の構築」が謳われました。 つまり、両国が平和共存し、長期的な友好関係を築き、諸問題の解決に相互に協力し、共に発展していこう――という考え方です。 これらはすべて、これまで名誉会長が、提言や文章の中で訴えてこられたことです。 名誉会長 日中友好を訴えてきたために、私はこれまで、随分と批判され、恫喝もされました。 しかし、貴国と友好を結ぶことは、絶対に正しいし、世界に平和と幸福をもたらす大原則だと思っています。 大原則にかなうものはありません。そして、「時」を逃してはなりません。 また、第2次世界大戦で、私は、「お国のために」という美名のもとに、4人の兄を兵隊にとられ、長兄は戦死しました。 私はまだ少年でしたが、父と母の本当に寂しそうだった姿を、忘れることができません。 日本は、二度と戦争を起こしてはならないし、戦争で美化してもならない。これが私の信念です。 会長 名誉会長は、30数年の長きにわたり、常に中日友好をリードされ、正しい方向を指し示して、それを今日まで実現してこられました。 中国と日本の友好事業を進めることが、中日友好協会の務めです。 その意味で、名誉会長に心から感謝申し上げます。 名誉会長のご指導から、私たちは、力を得ました。勇気を得たのです。 名誉会長 両国の関係が非常に大事な、今、この時に、宋会長ご一行が日本を訪問してくださったことは、両国間のひずみを何とか乗り越えて、友好を大きく前進させていく力となっています。 ともあれ、今日は、わが創価大学の名誉博士であられる宋会長を、創価教育の父の名を冠した東京牧口記念会館にお迎えでき、まことに光栄です。 若い世代の変化 ――ここで宋会長は、近年の中日関係について、経済・文化的には大きな変化はないが、ここ数年、政治的には冷めた関係にあった。しかし、10月の安倍首相の訪中によって、状況は一変し、中国の若い世代に広がっていた対日批判が減り、今、若者たちの間に少しずつ、中日関係の理解と重要性の認識が広がっていることを語った。 名誉会長は、今年3月の創価大学・北京事務所の開所など、教育・文化の交流に対する中日友好協会の厚情に改めて深い感謝を述べ、民間交流、青年交流の一層の進展を心から期待した。 会長 ここにいる井頓泉常務副会長をはじめ、許金平秘書長ら若い世代が大切です。 私よりもはるかに力があります。日本語も確かです。これから日本の専門家として働いてもらいたい。 彼らは、中国と日本の両方の文化を知っています。日本と中国の両方を大切にする心思っています。 これが大事です。 名誉会長 その通りです。心が大切です。 偉大な人物に共通する智慧 会長 名誉会長は、こう言われています。 「自分を愛するには、まず人を愛することである」と。 孔子とほぼ同時代の人物である墨子の言葉に「互いを愛し、互いを利する」(兼相愛、交相利)とあります。 こうした中国古代の精神を、名誉会長の著作の中に見つけたとき、偉大な人物の考え方は共通しているのだと思いました。 名誉会長 過分な評価をしてくださり、恐縮です。 会長 また、名誉会長とも対談されている歴史学者のトインビー博士が、“平和のために、お互いを愛し、お互い利するという素晴らしい発想が、2000年以上も前に、すでに中国に存在していた。こうした現代にも通じる思想を、もっと世界に教えるべきである”と語っているのを読んだことがあります。 そのように、名誉会長は、真心と愛情を青少年に捧げられ、自ら模範の姿を示されて、青少年に、“皆を愛し、皆を大事にしなければならない”ことを教えておられます。 私たちは、名誉会長に学ばなければいけません。 (略) 「女性は天の半分を支える」 名誉会長 中国では、この10年、外交官、裁判官、検察官などに占める女性の比率が大きく伸びているそうですね。 中国外交部(外務省)では、全職員の中で、女性職員の比率は29%。日本は約20%です。 裁判官は、22.7%が女性。日本は13.7%。 検察官は21.7%が女性。日本は9.5%。 弁護士は22.3%が女性。日本は12.5%。 このように、うかがいました。 中国では、「女性は天の半分を支える」といわれ、女性の力が重んじられてきました。 とくに男性側は、どのような配慮をされているのでしょうか。「ぜひ知りたい」という人がたくさんいます(笑い)。 会長 池田先生のご指導の中にすべての答えはあります。〈宋会長は、名誉会長の著作『人生抄』の中国語版を手にしていた。本には、たくさんの付箋が付けられていた〉 女性を大事にすることです。女性の教育を大事にする。女性の健康を大事にすることです。 何より、お母さんがいなければ、私たちは生まれてきません――。 きょう、私たちの中では、孫参事官が唯一の女性ですので、池田先生の言われることがよく分かると思います。 孫参事官 日本にある中国大使館では、現在、22人の女性が外交官として働いています。 宋会長 池田先生は、世界の変化に大変に敏感です。ご著作にも現代科学の偉大な成果が、全部、入っています。 最近、「ジェンダーバランス」という言葉が流行っていますが、男女の比率が、もっと均衡の取れたものになっていかなければなりません。 日本も、今、大きく変わってこられているのではないでしょうか。 (略) 時を越えて不滅のもの 樸 会長 池田先生の古い友人に超樸初氏(中国仏教協会会長)がおられますね。 名誉会長 ええ。何度もお会いしました。素晴らしい方でした。〈1974年の初訪中以来、4度にわたり会見〉 会長 超樸初氏も、仏教を現代的に解釈してきた第一人者でした。しかし、もう亡くなられました。〈2000年に92歳で逝去〉 ぜひ将来、機会があれば、池田先生に、仏教の現代的展開に関して、ご教示をいただきたいのです。 仏教の思想は、現代の科学にも非常に近い。互いに融合することもできるでしょう。 それには、池田先生のように、仏教に新たな光を当てなければなりません。 たとえば、(三世の生命観に立った)輪廻という考え方があります。 物理的に見れば、肉体は滅びても生命が続くということは、ありえないことのように思えるかもしれません。 しかし、精神の継承と見れば、どうでしょう。さらに教育も、知識も、論理や道徳も、時を越えて生き続けていくのではないでしょうか。 名誉会長 素晴らしい卓見です。 会長 これも池田先生から教わったことです。 トインビー博士も、東洋の概念である輪廻に注目されていますね。 英語では、輪廻を指す「samsara」という言葉も使われています。 人類は、何かを未来へ伝達していく。継承していく。であるならば、いいものを継承していかねばなりません。 生まれ変わっても、すぐれた思想を継承していかねばなりません。 名誉会長 まさに人生勝利の奥義ですね。 そのように、生命は永遠であると知ってこそ、真に充実した人生となる。無限の希望が生まれ、価値の創造が始まるのです。 会長 私は、残念ながら、宗教の研究をしたことはありません。しかし興味はもっています。 宗教は、人類の文明の発展にとって、重要な要素であると思います。 しかし、宗教も、常に改革し、発展していかなければなりません。そうでなければ、宗教は死んでしまうのではないでしょうか。 このことについては、まだまだ思索を続けたいと思っています。 名誉会長 宋会長は、偉大なる哲学者です。 どうか、お体を大切になさってください。懐かしい奥様にも、くれぐれもよろしくお伝えください。 会長 ありがとうございます。 私は、池田先生の著作の忠実な読者です。先生から学びたい。そう願っているのです。 先生の思想の根底にあるのは、自然の法則だと思います。法則に背いてはなりません。 池田先生のすべての発想は、自然の法則に背していません。その法則に準じて行動しておられます。正しいです。すごいことです。 ――響き合う心。照らし合う人格の光。席を立ってからも、時を惜しんで続く語らい。 宋会長が、あふれる想いを託すように、力強い筆致で芳名禄に記したのは、中国の思想家・墨子の言葉だった。 「兼相愛、交相利」 皆が、互いに愛し、互いに利益を享受する。 調和と愛心が輝く世界へ、新しい対話の旅が生き生きと始まった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年12月13日 20時42分53秒
[政教分離・政教一致] カテゴリの最新記事
|