漫画文化の拠点必要
メディア芸術センター 里中満智子さんら強調
党プロジェクトチーム
公明党のコンテンツ産業推進プロジェクトチーム(PT、富田茂之座長=衆院議員)は25日、参院議員会館で会議を開き、東京大学大学院の浜野保樹教授、漫画家の里中満智子両氏からメディア芸術拠点整備の必要性について話を聞き、意見交換した。
浜野氏は漫画について、日本発の世界標準文化とする一方、国内では
「文化財の意識がなく消費財として扱われている」と指摘。映画文化も含め、作品の収集・保存は個人の努力では限界があるとし、拠点づくりを国が支援するよう訴えた。
里中氏は日本を知り、日本を理解する輪が漫画を通して自然発生的に世界に広がっている点を強調。
「国立メディア芸術総合センター」(仮称)については各国の例を引き、
「これまで国立の拠点がない方がおかしい」とした。
同PTでは、世界に誇れる日本のメディア芸術振興の観点から拠点づくりの必要性を認めた上で、施設の内容について精力的に検証作業を続ける方針。