小説力学 読む > 書く > 眺める 京理義高のブログ

2010/12/11(土)17:11

『グラスホッパー』伊坂幸太郎著

読書(100)

正当派のハードボイルド作品だった。 伊坂幸太郎のイメージは奇をてらったミステリーが定番。 アレ? 同名で別の作家が書いているのかな。 そう思わせるほど、他の作品とは異質な感じを受けるのは、僕だけではないだろう。 グラスホッパー 【内容紹介】 復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。 重いテーマを軽く扱う部分や登場人物の言い回しは、伊坂作品らしさが出ている。 スピード感を味わいたい方にはうってつけかもしれない。  特にアクションシーンが臨場感あり。 ジャンルに関係なく書ける作家なんだなと思わせてくれた。 とは言え、いつくかのレビューを読んでみて、漫画化された『グラスホッパー』にこのような記事があった。 グラスホッパー 『「魔王」を先に読んでいた為、そちらとオーバーラップする部分がたびたび出てきます。』 似たような作品があったのか。 まだまだ、伊坂マニアへの道は長いね~

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