訃報
お久しぶりです。怠けている間に秋の気配が漂う季節になってまいりました。朝夕は寒いくらいですが、風邪など引いている方はいらっしゃいませんでしょうか?気を付けて下さいね。先日の台風18号で被害に遭われた皆様には心からのお見舞いを申し上げます。16日の10時20分頃、このブログでも皆様に可愛がって頂いたセキセイインコのメロンが他界致しました。私が部屋に戻ると、待っていたようにバサバサと翼の音。ハッとして鳥かごを見ると、メロンが下に落ちて翼を広げたままもがいています。慌てて鳥かごから出して抱き上げ、両親に「メロンが・・・メロンが・・・!」と叫びながら連れていきました。そのほんの10歩ほどの間にメロンの命がすうーっと消えていくのがわかりました。父と母に代わるがわる抱かれて、「お前はほんまにええ鳥やったなあ。賢こうて・・・」「まあメロンちゃん、呼んだら誰のとこへも来たのに…」とまだ温かいメロンの頭や翼をなでられるのを見ながら、私は言葉もなくただ涙があふれるばかりでした。メロンが具合悪くなったのは6月の中頃の事でした。鳴かなくなり、ふくれてじっとしている事が多くなりました。水浴びもしなくなり、餌も食べる量が減りました。義妹の猫がかかっている獣医を紹介してもらって行きました。院長先生が小鳥類を診て下さるのです。メロンは注射されました。これで良くなったらいいなあと思っていましたが、あまり変わりません。この間、ミントの介護ぶりは特筆に値します。母鳥がヒナ鳥にするように、食べ物を吐き戻してメロンに与え、ひとまわり程体の大きいメロンの頭や頬の周りなどの毛繕いを丹念にしてやっているのです。メロンは実に気持ちよさそうにじっとしていました。オス同士でしたが、まるで夫婦のように仲の良い2羽でした。病院にはあと2回行きました。3回目には飲み薬をもらいました。飲み薬を小鳥に飲ませるのはたいへんです。とても嫌がるので私か父が捕まえて母が無理に口へ入れるのです。それを朝晩。メロンは止まり木に止まる力もだんだん衰えてきて、新聞紙を敷いた鳥かごの床に暖房器の下に頭を入れてじっとしていることが多かったのですが、私が覗くと慌てて「元気ですよ」と言っているように止まり木に嘴で登っていくのです。だんだん体力がなくなっていくメロンにとってどんなに嫌な事だったでしょう、どんなに辛い事だったでしょう。ある日、私は母に言いました。もう薬はやめようと思う、あんなに嫌がるのにかわいそうだから。自然に任せようと思う、と。母はすぐに賛成してくれました。メロンは迷い鳥です。途中からうちの子になった鳥です。うちに来る前に何年たっているかわかりません。病気ではなくて老衰かもしれないのです。それから少し元気になったように見えました。でも寒いのか昼間は父の襟の中に、夕方西日の入る私の部屋のガラス戸のそばで日向ぼっこをしていることが多くなりました。私は暑い部屋でガラス戸を閉め切ったまま、汗まみれで厳しい残暑を過ごしました。台風の朝、メロンは息を引き取りました。掴むとあんなに逞しかった体はまるで体重がなくなってしまったかのように軽く、骨が鋭く突き出ていました。風がやむのを待っている間、メロンの骸を私がいつも座っている椅子にハンカチを敷いて置きました。するとミントがそばに飛んできて、じっと寄り添うように長い事離れませんでした。私の部屋のすぐそばのキンモクセイの下に大好きだった鏡とともに埋めて、線香をたき両親と共に弔いました。涙が止まりませんでした。うちに来てちょうど6年。もっともっと一緒にいたかった・・・亡くなる2週間前に撮ったメロンの姿です。長い間、可愛がって下さった皆様、メロンに代わってお礼申し上げます。今まで本当に有り難うございました。サヨナラ