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がらくた別館 映画・漫画いろいろ日記

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Dec 30, 2007
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カテゴリ:映画の感想

2007年最後の映画鑑賞はイスラエル・フランス共同制作の『迷子の警察音楽隊』です。
原題は『Band's Visit』=楽団の訪問 ですが、邦題がいいですね。ストーリーそのままなんですが、「警察」が「迷子」になった。しかも、実戦部隊ではない「音楽隊」。ポスターの砂漠に立つ鮮やかな青い制服の男たちの雰囲気がいいです。
迷子の警察音楽隊_pa.jpg 20071229p_迷子の警察音楽隊.jpg 20071229t_迷子の警察音楽隊.jpg
1990年代のイスラエル。アラブ文化センターの開所式で演奏するためにアレキサンドリア警察音楽隊の8人が空港に降り立つ。しかし、手違いから迎えは来ない。隊長のトゥフィークは自力で現地に行くことにし、若手隊員のカレードに空港の案内所に問い合わせをさせる。
案内の通りにバスを降りると、そこは寂れた街で文化センターなどない。「ペタハ・ティクバ」に行くつもりが「ベイト・ティクバ」着いてしまったのだ。もう今日のバスはない。街にはホテルもない。
食堂の主人ディナはトゥフィークに食堂、自分の家、常連のイツィクの家を提供するから泊まっていくように勧める。
こうして音楽隊一行は異郷の地で一夜を過ごすことになる。

舞台になった1990年代は、イスラエルのラビン首相とPLOのアラファト議長が歴史的な握手をして、中東和平が最も進んだ時期です。このことでラビン首相とアラファト議長はノーベル平和賞を受賞しますが、その直後にラビン首相は暗殺され、双方で強硬派が台頭して再び関係が悪化して現在に至っています。
エジプトはサダト大統領(この人も暗殺されています)の時代に和平に至っていますが、やはり微妙でしょうね。

物語の始めの方でも、食堂に飾られた中東戦争の写真を音楽隊の一人が帽子で隠すシーンがあります。とりあえず戦争状態ではないといえ、微妙な状況であることがわかります。

堅物のトゥフィークと奔放なディナが夜の街でデートしますが、このちぐはぐ感がなんともいえない感じです。

また、イツィクの家に泊まった副長格のシモンら3人とイツィクの家族たち。最初のお通夜のような食事から、サマー・タイムを口ずさんで打ち解けるさまが良いです。さすが、音楽に国境はありません。
といっても打ち解けるのは男たちだけ。
まぁ、失業している旦那が奥さんの誕生日に珍客を連れてきてはね…

公衆電話から大使館に連絡する隊員と、公衆電話にかかってくる電話を待つ遠距離恋愛の若者もなかなかいいです。

そして、奥手のパピに女性の扱いを手ほどきするカレード。この2人の様子は、なんかクスリと笑えます。
出がけにカレードと出会って「こいつかよ…」と言っていたパピが、いつのまにかカレードを頼るのが面白いです。

音楽隊の隊員も、街の人たちも不器用です。
そして不器用に互いに過ごしてゆきます。
ほとんど台詞のない隊員たちの戸惑った雰囲気もなんか良いです。

スタッフロール等のテロップはヘブライ語とアラビア語の併記です。
さすがに何が書いてあるのかわかりませんでした。
読めれば何か面白いものがあったかも?

音楽隊が迷子になる以外は、特に事件が起こったりするわけでもありませんが、独特の雰囲気を持ったいい映画です。
今年の最後にふさわしい…かな?

 






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Last updated  Dec 30, 2007 09:32:48 PM
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きーさく@ Re:再開~(05/13) cyazさん、コメントありがとうございます…
cyaz@ 再開~ TB&ありがとうございますm(__)m この…
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