2009/05/17(日)20:58
呉散策
5月4日は呉に行ってみました。
広島駅からJR呉線で1時間弱、10時頃に呉駅に到着。
ホームの駅名のプレートにも戦艦大和が描かれています。
呉駅から連絡通路を通り、ショッピングモールを抜けると、潜水艦が。
なかなかのインパクトです。
左側が大和ミュージアム。入場待ちの列ができています。
建物の周りには戦艦大和・・・じゃなくて、瀬戸内海で事故を起こして沈んだ戦艦陸奥の主砲や碇などが展示されていました。
(陸奥の主砲は8お台場の船の科学館ほかにもあります。)
入場待ちの列はわりと早く進み、ちょっと待っただけで入場できました。
大和ミュージアムの正式名は「呉海事歴史科学館」といいます。
入ってすぐに1/10の大和の模型があるのですが、まず企画展示「佐久間艇長とその時代」を見ました。
佐久間艇長は海軍が潜水艦導入を始めた頃に事故で沈んだ潜水艇の艇長です。
事故の際に絶望的な状況になっても詳細な記録をとり、後の事故原因究明や潜水艦の設計や運用に多大な貢献をした人で、戦前は修身の教科書に載っていた人だそうです。そして展示の目玉、1/10戦艦大和。
1/10だけど、大きいです。
周囲いろいろな角度から見れます。
展示室には呉の歴史、海軍の歴史に関するもの、いろいろな艦の備品や遺品などがありました。
大きいものでは、戦艦金剛のボイラー(改装で取り外された後、建物のボイラーに転用されていたもの)がありました。
このエリアは原則撮影禁止でした。
しかし、混んでいたのであまりよく展示が見れなかったのが残念。すいているときにもう一度行ってみたいです。 別の展示室には兵器が展示されていました。
「回天」は本当に魚雷に操縦席をつけたようなものです。
本とかで見たことはありましたが、実物を見ると・・・怖い兵器です。
こちらは特殊潜航艇。
「水中の戦闘機」的な性格があるもののようです。
あと、零戦(六二型)もありました。
こちらは46センチ砲の主砲弾。
あと、見事な模型もありました。
1/100とか1/200お巨大なものです。
あとは、造船技術や呉の地元企業の展示もありました。
この大和ミュージアム、地元の科学館としての性格もあるようです。
大和ミュージアムの建物の外には「大和波止場」。
東屋の屋根が大和の司令塔(測距儀とレーダー)を模しています。
車止めのコーンも砲弾のキャップ。潜水艇や水中翼船も展示されていました。
続いて大和ミュージアムの隣、海上自衛隊の資料館「てつのくじら館」へ。
海上自衛隊の資料館なので、入場無料です。陸揚げされた本物の潜水艦。
2004年3月まで就役していた「あきしお」です。
間近で見ると、巨大です。
よくこんなものを陸にあげたな、てほどに大きいです。
展示内容は機雷と掃海、そして潜水艦。
館内は水中をイメージして暗めです。
掃海は第二次世界大戦後の機雷処理から湾岸戦争の掃海艇派遣まで。
機雷で被害を受けたフロートなども展示されていました。そして、海自の潜水艦の歴史の展示。
いろいろなものが展示されていました。
写真は天井から吊り下げられていた、魚雷。
下にいる人は、潜水艦見学の入場待ちの列。潜水艦は船室~艦橋の1フロアのみ見学できます。
やはり、艦内は狭いです。
見学コースでは使用しませんが、階段も急だし。
以前に乗った護衛艦よりもかなり狭い印象でした。
ちなみに艦橋内は撮影禁止でした。
係員がいて、潜望鏡を覗かせてくれます。艦橋が見学コースの終わりです。
この後は付近を散策。
近くのみやげ物店兼駐車場の建物では『男たちの大和』で使用されたセットを展示していました。
後ろで斜めになっている巨大な筒状のものは、46センチ砲の砲身のセットです。沖にはおおすみ型輸送艦が2隻、停泊していました。
造船所エリア。
IHIのドッグには「大和のふるさと」の文字が。
実際に大和が建造されたドッグです。
IHIドッグの裏、山側には「歴史の見える丘」がありました。
正岡子規の歌碑とか
戦艦大和の碑などがありました。
これは山側から見た、旧呉鎮守府の建物。
現在は海上自衛隊の司令部として使用されていますので、見学はできません。
さらに歩いて、呉鎮守府司令官の公邸、入船山記念館へ。
この建物、表側は洋館ですが、
裏側に回ると日本家屋です。
中を見学すると、洋館と日本家屋がわりと自然に繋がっていて、興味深いです。
あと、製作法が長らく途絶えていた壁紙・金唐紙の再現についての展示もありました。おまけ。
入船山の近くにあった自販機。
呉市のマスコット、「くれちゃん」。
ミカンもキャラクターです。
そういや、各所で「みかんアイス」が売られていたなー。
一通り散策した後、呉線で広島に。
平日で時間が十分取れるときにもう一度行ってみたいですね。
いつになるかはわかりませんが。