よみきりものの・・・シリーズも最終巻です。
内容は毎度おなじみの「変な話」の短編集です。
『金髪のピーナツバター』
金髪でセーラー服の美少女アン・クーパー。
昼食はリンゴとピーナツバターのサンドとコーラ。
日本語が得意で放送禁止用語を連発する、見た目とギャップの大きい女の子。
最近、動画サイトとかで話題になってるオタクな外国人の女の子は、わりとこんな感じ?
そういえば、再販された手塚漫画は冒頭に「描かれた当時の表現にしていますが・・・」という一文が必ずあります。
『あおいめ』
アップル・パラダイス ニュージェネレーションシリーズ?
地下から出てきた青い目の石像を拝むと、目が青くなってしまいました。
そうして、学園内にはサングラスが溢れるのでした。
事件自体は目の色が変わるだけ です。
相変わらずのアップル・パラダイスの世界です。
『ブックスパラダイス vol.5』
こちらもアップル・パラダイス ニュージェネレーション。恵理子が出てます。
図書委員の森永う子が図書館の本を整理していると、書庫の奥が砂漠に繋がっていて・・・砂漠の真ん中のテーブルに本が。
こちらは事件じゃなくて、変な日常。
休日用返却台・・・
『かたそうで フ』
過去作品『やわらかくて グ』の続編。
なんかしらないが抱き心地がかたいと評判の鈴木邦美。
なんか腹が立つので、いろいろアピール。
抱き心地、といっても竹本作品なのできわめて健全です。
最後に反撃に出るところが面白い。
『あさっての触媒』
なんでもない話でも風祭評子を通すととんでもないことに。
本人は悪気はないのですが。
風祭評子の「風評被害」。このシャレだけのための話?
思い込みと余計な知識でとんでもない話にしてしまうのは、一種の才能?
『魂のにぎわい』
『よみきりものの・・・』シリーズの第1話『魂の温泉』の続き。
花咲姫子のペットショップには、相変わらず子猫を王様にするために買いに来る客がたびたび訪れます。
前回の話で懲りたのか、店内には注意書きが。
まぁ、動物を溺愛する人は普通の人から見ると変人ではた迷惑だったりしますが。
一応、シリーズ最終巻。
といっても、このての変な短編はこの作家の味ですから、またいずれどこかで読めると思います。
あとがきでも、またやるようなことが書かれていますし。