2010/09/11(土)23:03
借りぐらしのアリエッティ
この夏話題の、スタジオジブリの最新作です。上映2時間前に109シネマズ川崎の混雑状況をネットで確認してみたらエグゼクティブシートががらがらだったので、そろそろ人出が落ち着いてきたのかな・・・と思っていたらけっこう人がが入っていました。
親子連ればっかりでした。なのでエグゼクティブシートはがらがら。(会員じゃないと¥2600とられるしね。)
ひとつ賢くなった?
古い屋敷に住む小人の一家。14歳になる少女・アリエッティは父と母と3人で暮らしていた。小人たちは必要なものを少しづつ人間たちから「借りて」暮らしていた。
かつてはこの屋敷にもいくつかの小人の家族が住んでいたが、今はアリエッティたちのみであった。 ある日、屋敷に心臓に病気を持つ少年・翔がやってくる。翔は屋敷に来たとき、小人を目にする。
その夜、父とともに「借り」に出たアリエッティは翔に見つかり、声をかけられた。驚いたアリエッティは「借り」た角砂糖を落としてしまう。「人に見られてはいけない」これは小人たちの掟であった。
アリエッティの父は引越しをすることを考える。
翌日、床下には「わすれもの」と書かれた紙と角砂糖が置かれていた。
アリエッティは翔に会いに行き、もう自分たちにかまわないでほしいと言うが・・・ 現代のコロボックルという感じの話です。
小人たちも人間の生活に合わせて現代風になった感じです。人間の小道具が小人たちの役に立っているところが面白いです。
ボタン電池と豆電球のランタンとか、壁の裏の釘の通路やエレベーターなどのからくり。
水も小人のサイズから見ると、かなり粘度が高い液体になるような描写もあります。
物語のメインは、好奇心旺盛なアリエッティと、心臓に病気を持ち療養中の翔との交流。
多忙な母親にかまってもらえず、間もなく手術を受けることになる翔は、自分が守れそうなものを見つけて、小人たちに関わろうとします。
でも、そのことは小人たちにとって歓迎すべきことではありません。
小人たちの掟は「人に見られてはいけない」
それがどういうことかはだんだん明らかになります。
翔にしても、お手伝いのハルにしても、別に悪意があるわけではないのですが、人間のしたことが小人たちに深刻な影響を与えます。小人たちにとって人間との共生は、姿を見られずに「借り」をすることです。
でないと、飼われることになってしまうのでしょうね。屋敷の外で、自然の中で暮らす小人、スピラー。
実は小人の生活様式もさまざまなのでしょう。ストーリーは大事件が起こってどんでん返しで大団円・・・などということはなく、淡々と話が進みます。
親子連れの子供は後半、飽きてきたようなところもあったようですが。
自分としてはけっこうこういう雰囲気は好みです。
大人が楽しめる映画かもしれません。
派手さはありませんが、手堅く作られていて、いろいろ楽しんで観られる映画でした。