昼下がりの迷宮~

2009/06/01(月)23:59

同窓会でした♪

身の回りあれこれ(286)

今日は数年ぶりに母校の大学を訪れました。 全学同窓会の日だったのです。 そしておまけに、このあむあむは、今年で卒業ン周年の記念すべきお祝いの年に当たるということで。 その祝賀パーティーもある、と。 これはもう、当時の友人ともどもお誘い合わせの上万障繰り合わせて母校へ、と、なるしかありません。 朝、大学の最寄駅で、部活でも学科でも親しかった友人K子と待ち合わせをし、式典会場へ。 彼女とは、メールなどやりとりもしていますが、やはり会うのは嬉しいものです。時間が巻き戻ります。 駅前はすっかりきれいになっちゃってるけど。 K子は全然変わっていないように見えます。私も、かなぁ? よくこうやって並んで歩いたものでした。 会場受付前で、一人の男性に目がとまりました。 彼は…同じ学科のN君だ! 昨晩、卒業アルバムを開き、写真と名前を見直してきたものの、果たして出会って気づけるだろうか、と不安だったのですが、いやぁ、私もやるものです。 ばっちりN君と目を合わせる。 ところがそのまま、御嬢さんを連れた彼は、すーっと向こうに行ってしまいました。 はて? 「ねえK子、あそこにいる男の人、N君だよね」 「N君?…あ、N君ね、そうだよね…お~い、N君?」 手を振ってみると彼、破顔一笑して、 「あぁ!K子さんと、…あむあむさんかぁ! いやいや~久しぶりだねぇ」 と会釈。 …男って、美人の記憶は鮮明なのだな。脳科学者・九十九龍介に報告したいところです。 式典会場に入りますと、覚えている顔に次々出会います。 さっきのが尾をひいて、ひょっとして一日、誰にも思い出してもらえないんじゃなかろうかと焦りましたが、そんなこともなくて本当に良かった! 皆、「○○ちゃん」「△△子」と当時の呼び名で呼び合い、すっかり気分は22歳♪ 式典では<金祝>として卒業50周年の方たちも祝賀されていました。 私たちが生まれる少し前に、卒業された方々! その年は、男子校として開校した母校が、初めて女子の卒業生を出した年であったそうです。 その、初めての女子卒業生の先輩方がいらして、祝状を受け取り、スピーチをされていました。 初めての女子学生ということで、出身の女学校からもくれぐれも精励勤勉であるよう言われ、入学したこと。 緊張して登校した講義の初日、教室が分からず遅刻してしまったこと。 放課後出身校に挨拶に行くと、 「私たちの遅刻は、とうに知れておりました」 その後はなお勤勉につとめ、遅刻はせぬよう、とくに心がけたこと。 秋に、次年度の女子学生の募集があるのを知って、何より安堵したこと… ユーモアを交え、美しい言葉で語られるスピーチに、はるか後輩の私たち皆心打たれました。 卒業時の学科総代も、その女子学生の一人だったそうです。 母校の発展は女子学生が支えてきた!なぁんて、華やかな思いに浸る。 お昼からは新装相成った学食に会場を移して祝賀会。 私たちの学科は、学部の中でもダントツの出席率でした。 「変わらないねぇ」と言い合い、近況報告をしたり、 当時のお互いの記憶をよみがえらせては、「本人も覚えていないのに、よく!」と笑い合う。 入学当時の学長も、遠方からおいでになり、お話をしてくださいました。 会の終盤には、大学の応援団――在籍当時部活動で世話になったガクラン姿の男子応援部は御他聞に洩れず寂しい編成で、一方チアリーディング部が非常に元気でしたが――のステージがあり、彼らの誇らしげな若さに、当時にもどった錯覚を楽しませてもらいました。 グリークラブとともに、校歌も歌いました。 お開きのあと、会場出口では校章の入ったグッズの販売。 A子が「ね?可愛いよね?どうしよう?みんなは?買わないの?」 財布からお札を出して迷っていて、何かと聞けば、校章パーカーを着たテディベアを売っているという。 あら、可愛いじゃなーい! 「あむちゃん、買う?じゃ、やっぱり私も買おう。一緒に買おう。どっちの色がいいかなぁ」 迷っているA子の横で「こっちの色、下さい」と私。 「売れてしまって、この2匹が現品なんです」 「えっ!えっ!じゃ、こっちは私買います」 A子大慌て。 「あむちゃん、決めるの速い!なんで?」 「迷ったらだめなの私。迷ってやめると、そのあとずっと後悔して引きずって、余計欲しくなって手をつくしちゃったりするのよね」 「そうか!そうだよね!でもおかげで、色を迷わないで買えて良かったぁ」 A子、充分迷ったじゃん!と大笑いで、なお和やかなムードに。 喉も渇いたしあまり食べずにお喋りしていたし、と連れ立って2次会へ… と言っても、新幹線で帰宅する人も複数あり、軽食とおしゃべり。飲み会にならなかった私たちって当時のまま良い子♪ 仕事の話や、家庭の話、今日来られなかったメンバーの話など。 誰かがどこかでつながっていて、とても心地よいのでした。 当時は、温かさがぬるくも思われて、楽しみながらも、そこから抜け出したいとしきりに思っていたりしたものでした。 でも今になると、やはりあの温かさの中で、誠実に人と、そして自分と、向き合う生き方を教えてもらえたのは、自分本位で向こうっ気ばかり強かった私への、神様のお導きだったのだと思えます。 あそこで、あの仲間と若い日々を過ごせて、そして今でも友達でいてもらえて、本当に良かったのです。 次の同窓会は2015年だって。 「打ち合わせ会」もしようね、と約束して別れました。 思い出しながら電車に揺られ、興奮してるのかしらちっとも眠くならないわ… と思っていたはずなのに、気づくと隣の市にいた私!!   

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