昼下がりの迷宮~

2010/01/04(月)23:22

復刻版・川端康成 『乙女の港』

本の話(日本の作家・か行)(46)

昨日のことですが、近所のスーパー・ダ◯エーまででかけました。 目的は<ガラポンくじ>! 年末からこのお正月に買い物をしたレシート、合算して5000円で1回、ガラガラっとまわすくじに参加できるというもの。 あと1000円買い物すると3回回せる計算でしたので、洗顔フォームの買い置きがなかったし、ハミガキと、あと食パンと…なんて考えながらでかけました。 お店の中は、お正月休みの家族連れで大賑わい。 そして、ガラポンくじも大変な列でした! こういう列に並ぶとき、皆さんならどうされますか? 私、読みかけのミステリーがあったのに、持ってくるのを忘れました! 後悔しました。 迷いましたが、店内に本屋さんもあることですし。 この際、文庫本を1冊買ってしまおうと決めました。 せっかくの空き時間だもん。並行読みに手をつけてしまおうっと。 と、いうわけで、エスカレーターを上り、本屋さんに入ったのですが… 店頭の平台に、この本を見つけてしまったんです。    乙女の港 伝説の少女小説、完全復刻。昭和13年刊、中原淳一装丁による単行本を完全復刻した旧かな版と『少女の友』連載時の、中原淳一による挿絵を全点収録した新編集新かな版の豪華二冊組。 【目次】乙女の港/薔薇の家    (「BOOK」データベースより) 『乙女の港』。 古い記事ですが、こちらをご覧くださいませ。是非。 ずっと心にかかっていた本なのです。 これまで、川端康成の古い全集でないと読めなかったものが、こんなきれいな形で復刻されたのですね。 箱の面や挿絵は中原淳一。 田辺聖子のエッセイに、少女時代の思い出としてもよく書かれています。 私はもちろん、その時代の少女ではないのですが、母はそうでしたから、中原淳一の絵には、二重のあこがれのようなものがあります。 そうそう。東京の、広尾商店街には、中原淳一のグッズを売るお店があるのです。 間口一間くらいの小さなお店ですが、ショーウィンドウにはイラストの少女が着ていたワンピースが飾られて、お店の中の便箋やハンカチなどの雑貨も覗き見えます。 通りかかるとつい、目を向けてしまうのですが、いつも、楽しそうにお買い物をされている方がいますよ。 そんな装丁の豪華本。 旧仮名版と新仮名版の2冊セットなのだそうです。 まさに愛蔵版、ですねぇ。 くじ待ちの立ち読みには豪華すぎる、というか、ふらりと買えちゃう価格ではありませんでしたので、衝動買いできなかったのですが。 買わずに…このあともずっと、心にかかりつづけるんでしょうか。 平台に気持ちを残しつつ、文庫本を1冊選んでレジに並びました。 ここも列になっていたので、買う前にちょっと読み始めちゃったよ。 そして、1000円の買い物をするレジも列だから、読んで、 ガラポンくじでは、レシートの合算コーナーに並んで読んで、 ガラガラを回すのにも並んで読んで、 景品を選ぶコーナーにもまた、並んで読んで… 実に読書の進んだお買い物でした! …くじ?くじの結果? 末等の、キャンデー3粒ですよ!     

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