冬のこころ
久しぶりに、日のあるうちに帰宅できたので子供の帰りを待っています。寒い部屋にいつも一人で帰ってくるのは、子供もかわいそうだけどそうもいってられないので、親子で協力しあわないとね! 先日、上の国風展へ行ってまいりました。盆栽っていうと、敷居が高く感じますが、国風展などにいくとあまりの盆栽の威風堂々ぶりに、圧倒されます。見る視点も、一年前と違ってきました。私は、ちょっと頼りないような、でも風情のある、たおやかなみているだけで、話しかけたくなるような そういう作品を作って行こうと思ってます。冬の盆栽といえば、葉を落とした 冬の樹木の美しさを堪能できるものが多いです。 盆栽とは、自然をお手本に、風景を表現したもの。たくさんの落葉樹をみながら、浮かんできたのはこの冬の句です。 「枯木らは 枯れし高さを きそひけり」(成瀬桜桃子) 枝ぶりがはっきりみえるこの季節、美しくもあり、上へ上へと伸びていく落葉樹。ぴ~んと背筋が伸びる思いです。 負けずに、人間も春への準備をしていきたいですね。 「風塵のなかの 日脚の 伸びにけり」(清崎 敏郎) 畳の目をひとつずつ数えるように、少しずつ日が長くなって 気がついたらこんなに 日がながくなってきました。 畳の上に 日の脚が伸びてる景色、やさしくっておだやかな 日本の風景ですね。 大事にしたいです。