れですも色々

セキュリティコミュニティの実態.考察1

ここの「考察」は拙日記2004年6月29、30日から得た事、何故私のスタンスが
こうであるかを書いてゆきます。

まずは「セキュリティコミュニティの実態」-僅かな体験からの報告

長いですが、ご容赦を。

話は2003年秋に遡ります。

当時、私は複数回セキュリティコミュニティに参加もし、コミュニティの方々ともそれなりに交流はしておりました。
遠隔地在住ということもあって、専らWeb上でのやり取りが主でしたが。

自覚としてはコミュニティの一員という意識はなく、まあ周りをブンブン飛んでいるに過ぎないとも思っておりましたね。

非常に関心は持っていましたので、コミュニティの方々のサイトチェックは毎日欠かさずにいました。

10月頃だと思います。

何か動きがあるのを察知しました。

新しいUsersグループができるなと感じました。
何故なら対象になるアプリケーションについて、これまで積極的に発言や資料
を公開されてきた方々の動きが活発になり、それとなくですが新しいものができるが、海外に承認を得なければ・・というニュアンスもありましたから。

そのアプリケーションはインストール自体も中々敷居が高く、インストールが終わったからといってそれですぐ使い物になるとも言えないものでありましたから、それらの日本ユーザーグループができるというのは大歓迎で、非常に楽しみにしていました。

どうやら準備委員会ができたようです。
やはり錚々たる方々が集っておいでのようで、早く一般募集されないかなあと
公開を楽しみにしていました。

その間にも首都圏では別のセキュリティコミュニティでの交流も盛んなようで、その間にもユーザーグループの準備は活発に進められていたのでしょう。

ある日、たまに書き込む方の所にその事についてのネタ振りがありました。
しかしそれは準備段階の話で、勿論そこに入会希望を書く筋はありません。
#その方はまぎれもなくユーザーグループの中心的人物です

私がいつものように普通の雑談ネタを書き込んだすぐ下に、見慣れない名前で
私に勧誘された方がいました。

見慣れないとは書きましたが、見た覚えがある・・・程度でしょうか。
それまで全くどの場所でもやり取りがない方です。

びっくりしましたね。

すぐに感じたのは。
「あー、この人は自分の場所でもないのに勧誘できるというのは、ユーザーグループのコアなメンバーなのだ」と。

Webで正式な発表もないのに、勧誘された方がその情報を持っているというのは
コアなメンバーだと感じた証拠でもありましたね、私には。

次に感じたのは。
「といっても場所の方が誘いもしないのにどうして面識(リアル・Web両方)のない方に誘われるのだろう」という疑問でした。

次の感情はこうして書くのは恥ずかしいですが。
「知っている人のところで知らない人に勧誘されるというのは余りいい気分のものではないなあ」と。

知っている方でさえ誘わない私を救済してくれたのかもしれませんが、それはそれで越権行為というものでして。

ここの日記にも感情の部分の記述があります。
確か10月末くらいでしたか。

ここまでは勧誘してきた人間(以後Aとします)に取り立てて感情を持つとしても「場所と相手を弁えない人」で終わっていました。

ただ、「場所を弁えない人」をコアメンバー(私の客観的認識)に加えるセキュリティ関連アプリケーションのユーザー会って一体なんなのとは思いました。


次の出来事はADの前夜祭でした。
ADという集りはプレゼン→休憩の繰り返しでして、参加者同士もプレゼンターとの話もゆっくりできないのがこれまでのやり方でした。
精々休憩の10分くらいの間に挨拶を交わすくらいなもので。

終われば朝ですから、皆疲れ果てて私も一度朝食を皆さんと食べた事があるくらいでした。

それが今回は前夜祭と銘打ってOFF会のように交流できるといいます。

開催ぎりぎりに告知されましたので、飛行機とホテルの手配をやり直して参加する事にしました。

ただ、OFF会といっても「AD」のOFF会です。

それなりの心構えはあると思っていましたね。

会場は一杯でした。
座るのがやっとで、奥の隅っこに陣取った私はそれまでに会った事のある方と話をしていました。

入り口付近にはセキュリティコミュニティの大物がいる模様です。
笑い声や談笑が聞こえてきます。

その内にカメラのフラッシュが入り口付近で光るのが見えました。

驚きましたね。

実はAD自体はカメラ撮影は禁止です。

まあでもOFF会ということだし、大物の方々がその場で何も言わないというのであれば、その方々は撮影を了解されているのだろうと思っていました。

ところが、ADの主催者の一人が私のいる奥の隅っこに来てくださったのと同時に、カメラを持った人間がいきなりやってきました。

来ると同時に光るフラッシュ。

「止めなさい」と言いました。

少なくとも私は撮影を了解していないし、事前に承諾もしていない。
まして撮影しているのは知らない(リアルで)人間です。

この撮影していた人間が前述のAでした。

制止の声が聞こえなかったかのようにまだカメラを向けているので、腰を半ば上げましたね。

近くにいた人も「止めなさい」と言ってくださったので、ようやく止めましたが謝罪も何もありませんでした。
ぷいっといなくなっただけでした。

ここで私はセキュリティコミュニティ(と大物)についても大きな疑問を持たざるを得ませんでした。

大物と思われ、実際活動もされ、実績もある。
コミュニティだけではなく、大きな企業に公に評価されている方々もいる。
著作もある方々。

それなのにこんなに鈍感なものかと。

勿論、遠隔地にいる私にはうかがい知れないような密度の高い接触もあるでしょう。

しかし、それらはあくまでも普段接触されている方々同士の暗黙の了解であって、それ以外の人間には無関係だし、もっといえばその暗黙の了解とやらを全ての人間に押し付けるというかやって当然と思うのはどうなのかと。

誰も奥での出来事などには関心はないようでした。
自分達は写真を撮られても平気なように、他の人間も平気だと思ったのか。
それともそんな事はセキュリティとは無関係だと思ったのか。

ここらで私は「大物」の実態を垣間見たような気がしましたね。

はっきり言うと「能書きだけかよ」と。

技術やペーパーやスキルだけがセキュリティなのだと思っているとしか思えない実態がそこにありました。


もう一つ、こちらは個人的な感想ですが。
僅かな間に同一人物に不快な思いをさせられるというのは何かの意図があるのかもしれないとも。

別な場所で上に書いた事柄関連で私がコミュニティの大物2人に噛み付いた事もあります。
#コミュニティの中の人・・・という括りで噛み付いただけで、全面的に関係があるとはいえない方々ですが

私はセキュリティコミュニティに入れていただいているという自覚も持てませんし、また上に挙げたような事が起きているコミュニティとやらには入れて頂かなくて結構だという気持ちも多少はありましたね。

噛み付いた事で何らかの訂正や謝罪があるのかと思っていましたが、今現在に至るまで何もありません*1 7/20訂正

これも「セキュリティコミュニティ」の実態でもあります。

積極的な構成員でもない素人の私が、少ない機会でこれだけの馬鹿馬鹿しい出来事を体験してしまうのですから、見る目のある方々に晒せるような代物ではありませんね。

2004,6,30


*1その後、撮影者の方からのメールと、複数の方の証言により悪意で撮影したのではない事、また撮影者自身の意思によって撮影したのではない事は判りました。

2004.7.20


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