れですも色々

何をしに来たのかさっぱり判らんが、温家宝来日のキーワード「戦略的互恵関係」というのは外交的に言えば相当重い単語で。

何も考えずに聞けば同盟に準ずるくらいのもん。

そして屁理屈捏ねれば互恵というのは互損でもある。

通常の国家間ではね。

今回、こちらからは日本の環境技術を向うに出す‐まさか無償とは思えないし、無償で出すなんつー話なら暴動起きるぞ‐というのと、東シナ海のガス田に関して「共同開発」という無茶は向うの要求を認めたと。

んで。
じゃあ支那から何があるのか。

まさかと思うが中共首脳が来てやったからそれでチャラってわけではあるまいなと。

さっき私は通常の国家間ではとわざわざ書いた。

どちらが上だの下だのということではなく、対等な国家間の交渉外交の成果として「戦略的互恵」などというある意味物騒な単語を出すにはそれなりの獲物の交換がなきゃならん。

日本政府の宣伝が下手なのは今に始まったことじゃなく、むしろ近年よくなったとは思うけれど、それでも今回の対支那外交に関して日本が何を得たのかという話がさっぱり聞こえない。

ガス田に関して共同開発というのは最低限も最低限、譲歩のぎりぎり限界を超えているんじゃないかと私なんかは思うから、これが獲物とは到底言えないし。

正直言って支那産の物など一つも必要としないのも実感だから、物理的な移動含めて仲良くしなきゃならん理由すら理解できないんだけど。

氷を融かす意義すら判らんという意味ですがな。

凍っていても何とかかんとかやってきているんだからこれまで通りでいいでしょう。
むしろ支那は犯罪者の輸出止めてくれやと。

みんな仲良くはあくまでも学校の中でだとか社会の儀礼において必要なもので、国家間においてそんなおためごかしは通用せんわ。

仲良くして何のメリットがあるのか?
凍っていて何か困ったことがあったか?

国家間というのはね、そうそう甘いことはない。

早く今回の戦略的互恵とやらで与えたものだけじゃなく、得たものも公開してくださいな。