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カテゴリ:経済
このところの世界経済のずっこけぶりは2年も前に判っていたことで、今更ジタバタ騒ぐのはマスコミに任せておけばいいのだが。
自民党総裁選候補者の演説をあっちこっちで見聞き*しながら「ああ、なるほどこういうことかな」と一気に腑に落ちたことがある。 *マスコミがどのように切り貼りしようとも自民党がネットに上げているし、有志も各地での演説をアップしている。 *ネットの効用ってのはこういうことだね。 その前に経済の停滞というのは貸し借りもその一部だがつまり「何も動かない」ことで、じゃあ何故動かないのか、金利も安いのにと。 これはねえ、大手銀行が最たるものなんだが担保をみる時に物件担保の見方は判っていても「事業担保」の見方がてんで判ってないというのが主要因。 ものすごーく矮小化しちゃうが実体験でもある。 昔々昭和の頃、当時サラリーマンだった母は知り合いのやっていた焼肉屋を買おうとした。 手持ちの不動産は配偶者名義の住宅金融公庫の担保つきの家土地と他には小さな土地だけ。 おまけに母は飲食店経営の経験はなかった。 それまで付き合いのあった地方銀行にまず融資を頼んで断られ、当時の都市銀行-ぶっちゃけ拓銀-にも行ってけんもほろろに断られ、次に行ったのが地元の信用金庫と昔でいう相互銀行であった。 2件とも融資はOKだったが支店長自らすぐ出てきてくれて殆ど即決であった相互銀行に金を借りた。 田舎の焼肉屋だから大金ではない、35年くらい前で800万くらいだったと思う。 昔の事だし新規なもんで金利は安くはなかった。 しかし母はその高い金利でも繰り上げ返済できるくらい頑張った。 ある年の末に一括繰り上げ返済しようと数百万持って行ったが支店長に懇願されて年明けに返済にしたのはこれも「恩返しだ」と母は言っていた。 しかしよく考えてみたら一度も飲食店をやったことのないいわば素人の中年女性に金融機関の融資担当者は金を貸した。 これが飲み屋さんならまだ判る。 昔のススキノでは顧客の名刺を積み上げて店を開ける資金を借りた女傑もいる。 おそらくだがうちの母ちゃんを見て「こいつならやってゆくだろう」と融資担当者は見たのではないかと思う。 これが大手銀行にはなかった事業担保のノウハウで、最近はこのノウハウを得ようと大手銀行が信用金庫や今で言う第二地銀の経験者を雇っているというのだが。 土地家屋その他動産の評価額と担保順位だけで融資を決めていた数字担保のままでは当たり前だがバブル期以外金を借りられる人間はいなくなる。 えらい矮小化した例を挙げてしまったけれど。 この規模が大きくなると例えば同じ資金繰りに行き詰まった金型工場でもどういう職人がいるか、この職人の後継者はいるのかなど本来の金融マンとしての目と経験が問われる融資が行われるようになるだろう。 大きな企業の浮沈がかかった融資案件でも、この会社はこの危機を乗り越えられれば国家的事業を得られる可能性があるとか海外で通用する技術があるかないかを金融の現場の人間が判断できれば少しは余りまくっているくせに誰も借りず貸さず滞りっぱなしの日本経済の金融流通が少しは流れるようになるのかなと思ったり。 この手の査定で一番優れているのが「禿」=ファンドだったりするんだよなあ。 大型土木から機械工業、人間に至るまでの投資に見合うかどうか査定できる人間の育成はこれから大事だねえ。 ああ、結局人を見る目なのねん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.09.15 01:13:36
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