2010/11/18(木)00:42
月の光
最早無職なので時間を考えながら生活することもなく、ここの更新も起きてからでいいやと一旦電気を消し眠ろうとしたのだが。
ベッド横の窓から漏れる光がいつもの場所ではなくやたら上のほうから明るいのに気づいてブラインドの向きを変えてみたら月が煌々と光っていた。
しばらく見とれながら「ああ。店の帰り道はいつもこの月に向かって歩いたな」と思い出した。
もう遠い昔のような気もするが、ほんの一ヶ月前のことだ。
もこもこと起き出してマシンを起動させこれを打っているが、頭の中では柄にもないことにベートーベンの「月光」(ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27の2)が鳴り響いている。
「月光」を初めて聞いたのは中学の同級生が弾いてくれた時だが、その時はこの曲のよさや月の光を感じることもなかったけれど、50を過ぎ花鳥風月の最後の月というものをしみじみと感じるようになったのだろう。