稲盛和夫の仕事入門[神田嘉延]
【中古】稲盛和夫の仕事入門 若者にとって「働くこと」の意味とは何か?/プレジデント社/神田嘉延(単行本(ソフトカバー))ビジネス書に興味がある人なら、稲盛和夫氏の名前は避けては通れないと思いますが、彼の経歴を確認すると、最初は鹿児島大学工学部を卒業後、京都の碍子メーカーに技術員として就職しましたが、その会社での部下数名と京都セラミックを創業、現在の京セラとして世界的な電子部品メーカーと成長させました。その後、通信自由化に合わせ第二電電を設立、DDIとKDDとIDOが合併し、現在のKDDI(au)の基盤を作りました。ゼロから2社を巨大企業に育てた伝説級の経営者です。さらに、その手腕を買われ、経営破綻した日本航空(JAL)の再建を政府から要請され無報酬で会長へ就任、翌期には営業利益1800億円へ回復させて3年で再上場という再建劇を達成しました。そんな成功者である稲盛氏の思想や人生観、いわゆる稲盛哲学を学んで優秀な人材を育成していこうというのが、稲盛アカデミーであり彼の出身大学である鹿児島大学に教育研究施設として発足しました。この本の著者の神田氏はそのアカデミーの特任教授です。ですから本の内容としては、経営指南のようなHowto本ではなく、学生に伝えておきたい、仕事観や人生観をまとめたものとなっています。稲盛氏は学生の「何のために働くのか」という問いに、明快に答えます。「本当に価値ある人生を送るために、心を高めることを目的として働くのだ」と。本書は判りやすいように、稲盛哲学のエッセンスだけを短い文章にしてくれているので、人生訓が並んだ日めくりのカレンダーみたいな、やや精神論や宗教観が強めな感じを受けますが、広く深く考えて人間力を向上させてほしいです。