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対等な関係から会話が始まる
家庭の中で生別・年齢に関係なく平等に扱われ、自由に発言した自我は、人間関係で対等な関係を築きます。 個人としての存在と対等な人間関係に相互性が生まれ、会話・対話が始まります。 対話の基本には互いの信頼があり、信頼があれば「これを言ったら気を悪くするかな」、「関係が不味くなると困るから遠慮しておこう」などということはありません。 家庭内で特に子供は、言いたいことが言える環境を親が作ります。 自我の抹殺になる否定や禁止をせず、良い悪いんの評価をせず受け取ります。
会話の中でひっかかり、腹が立つのは、相手の言ったフレーズに自分のコンプレックスの言語が入っているためです。 劣等感を持っていると、負ける、劣る、無力、無能、などのを連想する言葉に反応してしまいます。 また、相手は全くそういう意図なく発言しても、そう聞こえてしまいます。 腹が立った時は、どの言葉に自分が引っかかったのかを冷静に見つけることです。 “聞く”と“聞こえる”は違います。 そのまま聞くことは難しく、自分の意味で聞きたいように聞いてしまいます。
まずは相手の言ったことをそのままオウム返しし、再生します。 ここで、思い込みや捏造をしないことです。 「今あなたが言ったことは、こういうことですね」と要約し確認します。
比べたり差別せず、他者の良い所を発見して「素晴らしい」と言うと、他者は優秀な人になり、自他共に「優」の文字を学び、優しくなれます。 差別されると、「怒」の文字を学び、無力と劣等感から自己防衛するために、自分より優秀な人を攻撃し排除します。 「怒」の文字には「女」の文字が含まれています。女性は感情的になりやすく、怒りに気をつける必要がありそうです。
親切は思いやりを育てる
「親切」は親を切ると書き、文字通り親を切った人は他人に親切にできます。 ブログNo.58「文字通り、親切とは親を切ることです」で書きました。(下記はその内容の一部です。)
適切な世話をし、正常に精神が発達すると、3~4歳の時期に母と精神的に決別していきます。 その子供が獲得する心は「親切」です。文字通り「親を切る」です。 母との独占関係を肛門期(1.5~4歳)で解消します。それは、母に向かうベクトルを遮断することです。 母へのベクトルを遮断すると、母以外の全ての対象の向かい得る可能性があります。 世界には、様々な事、物、人がいて、興味・関心が向きます。 母を切って、母以外の人を初めて対象にできたということは、画期的なことです。 母を独占したまま、ラカンのいう鏡像関係が終わらなければ、母とのまなざしの交換が永遠に続き、母以外の人に向かいません、母以外を見ることもありません。 いくつになっても母に釘付けです。これではパートナー選びはできません。 自分の投影しかしないので、自分の欲望と自己イメージを他者に投影するだけです。 これでは、他者は見えず、自分しか見えません。 全ては自分を投影した世界です。世界の中に見るのは自分だけです。 自分を投影した親切を“同情”と言い、 他者として認め、情を掛けたものを“共感”と言います。 共感できるから、親切ができます。
親切ができると「思いやり」の心が育ちます。 これをラカン理論でいうと、他者の自我状態を想像し、想的自我を作りそれに同一化します。 自分のして欲しいことを相手にするのでは、相手への思いやりや親切ではなく、お節介になってしまいます。 相手の身になって、相手の立場に立って、相手の望むことを考えます。 思いやりは、まず相手と自分の主体の入れ換えをします。 すると、今度な自分が相手から思いやりをかけられます。 また、主体を入れ替えて、自分が相手を思いやる…と何回も相互に繰り返されます。
愛着から愛へ
愛着は優しさと思いやりの積分値です。 この間、関わり続け持続します。途中で放棄し挫折してしまうと、愛に至りません。 対象への愛は、持続する時間の中で養われます。 そのために、少しでも意見が合わなかったり、自分の想い通りにならなかったり、理解されない時、「もういい」と諦めないで関わり続け、合意に向けて会話し続けます。
諦め半分であったり、面倒くさくなっていい加減な同意をしない。それは見せかけの合意の妥協です。 これでは親密さは育ちません。親密とは、関心と愛着と会話による理解を積分したものです。
対象への関心を固定する能力が愛着です。まるで糊のように対象にくっ付きます。 愛着が無ければ、関心が剥がれ落ちてしまいます。
私たちは一人では生きられない「寄る辺なき存在」として、この世に生まれます。 愛着を作ることで無力と劣等感は克服され、対象他者にくっ付けば、無力な寄る辺なき存在ではなくなります。一人の不安はなくなり、安心安全が得られます。 安心感は心のゆとりと余裕を生みます。 いつも一人でビクビクすることなく、劣等感から人と競争することもありません。 愛着によって、「共に生きている」、「支えられている」と感じられます。
その交流を通して、優しさと思いやりを作り、愛着に移行します。 この時、自分は独りぼっちの不安、見捨てられる心配から逃れ、自由と安心安全に至ります。 ここで心のゆとり、余裕、豊かさが幸せを作り、「共に」と「支え」を得て、最後に愛になります。
ライト.a精神科学研究所 登張豊実
(LAFAERO1 大澤秀行 『メタ言語』テキストより筆者まとめ)
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2026.01.06 06:40:04
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