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ライト.a精神科学研究所ブログ

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2026.01.09
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関心

 

人が対象(物・事・人)と交流したとき生まれる関係は、「愛(好き)」、「憎しみ(嫌い)」、「無関心(どうでもいい)」の三つです。

対象への関心度合いにおいて、愛と憎しみは同等であり、無関心は文字通り、対象への関心がありません。

故に、人は無関心であるよりは憎まれ嫌われた方がまだいいと感じます。

無関心ということは主体が存在しない、これが一番人にはきつく応えます。

子育てで、子供への無視・無反応は子供の主体の抹殺に値します。

 

対象世界と関わることは心的エネルギーを使います。平たく言えば気を遣います。

関わらなければ心的エネルギーの消耗はありません。この状態が「ひきこもり」です。

一人で過ごすため、心は波たたず心穏やかには居られます。

 

     

    

 

子供に愛着される母

 

対象との関わりは母が教えます。

対象世界との最初の関係を見せ、体験させ、教えるのは母です。

母が子どもに関わらなければ、子供は世界との関わり方がわかりません。

そして、母の関わり方が子供にそのままコピーされます。

例えば、母が対人恐怖で人と関わることが少ないと、子供も対人恐怖で人と関わろうとはしません。

社交的な母を見て学べば、社交的な子供になります。

 

正常な場合、母は子どもが関わりたい、愛着したいと思う存在になります。

子供の心的エネルギーを引き出し、愛着対象である母に向かうようにします。

そのためには、生まれた時から適切な世話をします。

それは、授乳、清潔なおむつの取り換え、眠りに入りやすくするなど、快を感じる自体愛を作ります。母は子供に心地よい快状態を24時間態勢で作ります。

そこにスキンシップによる“温もり”と、いつも関心をむけて見守る“まなざし”と“声”をかけ、“安心”と“安全”を子供が感じらるようになります。

すると、この母の傍にずっと一緒に居たいと思い、子供に「着」が登録され、それが持続し積み重なり「愛着」になっていきます。

子供に愛着される母になった時、母はラカンのいう「対象a」の資格を得ました。

 

 

子供に愛着させる

 

子供に愛着されない母は、子供に愛着させます。

子供が母のご機嫌を取り母を快にします。そうしないと子供は家に置いてもらえません。待遇が悪くなります。母の言うことをきいている限りは家にいられるので、子供は無理矢理でも母に従います。従わざるを得ません。

子供は母のいいように振りまわされ道具にされ、尊重されたり、欲求をきいてもらうことはなく、ボロボロにされます。

  

自分の想い通りに人を操り支配したい根本には、劣等感、無力感があります。

ブログNo.100 「無力な自分を防衛するために子供を支配するのではなく、人と共に平等に生きる」でも書きましたが、

無力、無能、劣等な自分が顔を出さないように他者を脅し、威嚇し、言うことをきかせ、支配し服従させる。

そうすれば、寄る辺なき存在で無力な劣等な自分でないことを証明できます。自分は力がある、凄いと自己愛を保てます。

無力感の強い人ほど、常にそれを証明し続けなければなりません。

相手が弱いほど自分の言いなりにできるため、その対象に子供が選ばれます。

幼いほど脅しが効き、「ご飯を食べさせない」、「追い出すぞ」の一言で支配できます。

無力であるが故に劣等感を生み、自己愛が傷つくるため防衛する必要があります。

 

 

対象a

 

ラカンは「対象aとは欲望の原因」と言います。

母が子どもを愛着させ、対象aの資格を得なければ、子供は欲望の原因=対象aを持っていなので、欲望はなく、自分のしたいこと、好きなことがありません。

 

母は子供を後ろから支え、支援します。

それがall ok することです。敏速・適確に、言われたことだけをします。

子供が母を思い通りに操れば、満足し心地よく生きられます。

 

対象aは、主体をその対象に関わりたいと思わせ、その気にさせる何かを持っています。

多くの人は、そもそも対象aの概念の知らない。対象aを持っていない。そのため何が自分を引き付けるのかわからないまま、対象選択しています。

配偶者選択においても、明確に語れる人はまずいない。突き詰めれば何となく、「誰でもよかった」では、対象を選択したとは言えません。

対象aを言葉で定義できれば、その対象に釘付けになり、求めていきます。

 

    

    

知らずに対象aを再現し反復する

 

例えば、サーフィンを好む人がいます。

サーフィンを「波乗り」と言います。精神分析で波は情動の象徴です。

サーフィンをする人は、人生の波に乗ったことがありません。

何故なら、母は心の波の起伏が激しく、情動が揺れ、気分がコロコロ変わり、気まぐれで予測がつかないからです。

子供としてはこの母の変わりやすい感情の波に合わせて、うまく乗りこなさないと生きていけません。

この母の感情の波が海の波に換喩され、波を見るとどうしても乗りたくなります。

何とか上手く乗りこなそうと、何度落ちても挑戦します。

それは、母を自分が操り、操作したかったが、反対に母に操られ、主体を抹殺されました。

この母に抹殺された主体が、サーファーとして蘇りました。

このように、欠如(=母の感情の波に乗れず、操れなかった)が欲望(=母の感情の波にに上手く乗って、操りたい)になります。

もう一つ、波=並みの人間ではなく、突出した人間になりたいという欲望です。

 

しかし、これらは無意識のうちに行われ、本人に意識されることは分析を受けない限りまずありません。

 

私たちは、かつてしたかったができなかった、失ったものを再現、または反復しています。

そうして、できなかったことを成就し、過去も屈辱を晴らす行為をします。これをラカンは「欲望」と言います。

 

     ライト.a精神科学研究所 登張豊実

 

LAFAERO1 大澤秀行 『メタ言語』テキストより筆者まとめ)

 

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著書:大澤秀行 著

『病気は心がつくる』論創社

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詳しくは、LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ をご覧ください。

 

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Last updated  2026.01.09 07:08:41
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