Lake Moraine ~Book Cafe~

2007/03/10(土)00:58

十二国記シリーズ

おすすめ作品感想(10)

NHKBSで何回目かの再放送が行われていますが、私も何回目(ダイジェストでDVDに録画済み)かなのにしつこく観てます。学生時代まで結構アニメ好きだったのが仕事も忙しかったり、さすがに年齢を考えて距離を置いていたのに”ヒカルの碁”(正月に放映したスペシャル版)とともにアニメ鑑賞にあけくれ+声を聞いて声優を当てたり、各話の脚本家あてまでしてた喜びを思い出させてくれた作品です。ただ、アニメを観た当初は陽子が十二国の世界に来たばかりで現状も陽子自身もどんぞこ、蒼猿の 出現は意味不明でそのひどい後ろ向きな姿に観てるこっちまで気分が落ち込み、話の背景もわからなくて1~2回観てやめてしまいました。 その後本当に偶然観た時に楽俊登場⇒やっと陽子も前向きに物事をとらえるようになり⇒決定打 雁国主従登場 これで翌週には原作本を買いに走りました。もちろん挿絵のあるホワイトハート文庫の方を!  でっ このシリーズというか”月の影 影の海”を人に勧める時の私の決まり文句は「後編にはいっても辛い展開だけど楽俊ってキャラがでてくるまでじっとがまんして読んでね。そこまですすんだらこの作品読んでよかったって絶対思うから」です。自分がまさしくその通りで、つらく明けるときは来ないのではないかという状況の中でなにかをきっかけに物事が好転というより自分のすすむべき道を悟り、その道をすすむ後押しをしてくれる仲間の存在がある。そこに至る過程が非常に重く物語が大きく動く瞬間のカタルシスがこのシリーズの醍醐味じゃないかと思います。もちろん登場人物、設定、話の運びも実に魅力的で、さすがライトノベルの文庫から一般向けの文庫でも発刊(挿絵はなくて漢字のルビもないとか)される作品だとしみじみ思います。

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