Lake Moraine ~Book Cafe~

2007/04/14(土)00:05

マルドゥック・ヴェロシティ(3)  by 沖方 丁

本の感想 作家別-あ行(61)

ギャングの世代間抗争に端を発した拷問殺人の背後には、闇の軍属カトル・カールの存在があった。ボイルドらの熾烈な戦いと捜査により保護拘束されたナタリアの証言が明らかにしたのは、労組対立を利用して権力拡大を狙うオクトーバー一族の影だった。ついに牙を剥いた都市システムにより、一人また一人と命を落としていく09メンバーたち。そしてボイルドもまた、大いなる虚無へと加速しつつあった?暗黒と失墜の完結篇。 15冊目 1巻目2巻目に間を置きすぎてテンションが保てなかったので3巻目は一気に読みましたが、先頭シーンのグロさだけじゃなく黒幕の背景のグロさにうんざりというか感情移入もなんにもできない設定でずいぶん醒めた気分になりました。前シリーズではボイルドが以前のパートナー(金色ネズミのウフコック)にあんたたちできてたんじゃないのという執着心とウフコックの新しいパートナー、バロットに並々ならぬ嫉妬心と敵対心をむけて立ちはだかるので、今シリーズでその執着心がうまれていった過程がよくわかればいいなと期待して読んでたのですが、1巻目まではまあまあ期待に胸ワクワクだったのですが、2巻目以降どうにも異形(フリークス)の敵との戦闘シーンと黒幕の設定描写に重点が置かれすぎてしまって、袂をわかつ苦しさというのがボイルドから伝わってこなかったのが残念でした。戦闘シーン以外はまあゆっくり読めて面白いな~と思う所もあるのですが、、epilogueも意味がよくわからなかったし、正直期待はずれ ただ、ボイルドが身をこれから身を置くであろう存在の新設定(後だし設定?)つかったら 前作のスクラブルの続編書けるだろうなと余計な疑念

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