Lake Moraine ~Book Cafe~

2008/08/16(土)02:36

夢のような幸福 by 三浦しをん

本の感想 作家別-ま行(30)

欲望の発露する瞬間を考察し、友人と特異な「萌えポイント」について語り合う。伝説の名作漫画『愛と誠』再読でその不可解な魅力を再検証。世界の名作『嵐が丘』を読み乙女のテイストを堪能し、女同士でバクチクライブ旅。独自の見所発見の映画評、 旅先の古書店の謎を探索。物語の萌芽にも似て脳内妄想はふくらむばかり―小説とはひと味違う濃厚テイストのエッセイをご賞味あれ。 年明けに紹介した my 読書ダイアリーを見直すと、 7月に三浦しをんさんのエッセイさらに 2冊読み終わってたのに感想あげてないのに 気がつきました。 う~ん どこまでおぼえているか  ただ、我ながらあきれましたが 爆笑もしくは萌えポイントに しっかり付箋紙貼っておりました。 三浦さんのエッセイで最初に読んだのが ”しをんのしおり”で、  私のツボというか好きなジャンル、 ノリはこっちの方が ぴったりとはまりました。  マンガと映画の話題が多かったから♪ 家で読んでいて良かったです。 激しく吹き出しまくっていたので どのページも楽しめたのですが、 せっかく付箋紙貼ってあったのでそこを一、二個ご紹介 (ようするに私のツボ箇所でちと恥ずかしいです) 第一章 ”我が愛のバイブル”から 友人達と食事をともにしていて 恋愛要素からただ一人取り残されていると感じたとき 著者自身の愛の位置づけの再確認のために 持ち出すのが 漫画「愛と誠」 この時点で吹きました 今作品は大純愛番長者漫画とのこと ずばり核心をついてますね (私はせっせと本屋さんの立ち読みで  全巻読破したていどですが) さらに追い打ちをかけるかのように 岩清水君(眼鏡君)の 「早乙女愛よ、岩清水弘はきみのためなら死ねる」の 名台詞(恋文だったそうな)を語ってます。(爆笑するとのこと) たしかに、これで岩清水君が早乙女愛の心を射止めてたなら  劇中を最高潮に盛り上げる見せ場のはずですが、 既読の方はご存知の通り、彼女の方は幼い時に命を救ってくれた 大賀"誠"を更正させるのに文字通り心血をそそいでいて、、、  彼の想いは届かぬ思いどころか  のれんに腕押しって言うか  岩清水君はただ、ひたすら愛のサポートのみ はなっから 求めてなかったんですよね。   漢ですね~  しかし 台詞を抜粋すると、、、笑える さて この本の感想にもどり  なにゆえ 愛の位置づけ確認のために 「愛と誠」を引っ張りだしたのか、、  今作品の登場人物から 旦那様を選ぼうとしていたらしいです。 そして そんな時に「愛と誠」を引っ張りだすのは 根本的に間違っているのではないかと自虐ネタで 話を閉めています。  三浦さんにかかると 「愛と誠」だろうが「嵐ケ丘」だろうが 田山花袋の「蒲団」だろうが 同じ次元でじっくり語られるのが 大好きです。 続いて 第三章 ”男ばかりの旅の仲間”より  旅の仲間とくれば あれしかないとばかり 「指輪物語」のお話で 映画「ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間」で 三浦さん 黒髪のばっちい気味の(未来の)王様アラゴルンに  フォール・イン・ラブ だったそうです。 そして それを 一緒に映画を見たご母堂に看破され 実にいたたまれない気持ちになったそうな♪ これは 「う~ん あるある」とうなづくことしきり 結婚前にメル・ギブソン好きは公表してましたが ”X メン” でワイルドなヒュー・ジャックマンに 惚れたことを隠してたのに  よりにもよって ”ソード・フィッシュ”見てる最中に 「おまえさん ヒュー・ジャックマン好みだろ」と  に突然言われた時の 驚きといたたまれなさ    誰ぞのファンだって 先にいっておけばなんでもないのに  公言される前に先に見破られると  見透かされているというか 恥ずい気持ちになるのは  なぜなんでしょう? ちなみに”ロード・オブ・ザ・リング”で私の視線が 一番集中したのは 闘う老年の白い魔術師ガンダルフでした。 三浦しをん さんのエッセイは否が応でも 自分の過去と向き合うことになります

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