老衰する銀河☆その11
――かのドンクールの予言はどうなったのか……
かのドンクールの予言『謎の年、謎の月に、銀河が地球に落ちてくる』は、当たらなかった……
……そして、東歴2611年になった……
(筆者はブログを多数もっているので、時間の関係でコメントに返信できません…悪しからず)
(この小説は10年以上前に書いたものじゃすが、それに手を入れてネット上に載せることにしたのじゃすた……手を入れると、加筆することにもなるので、整合性をとるのがメンド草草……)
(ダークマターについては、まだよくわかっていないので、本文中にあるダークマター関連の記述は、テキトーでイイカゲン……かつ、銀河、星雲、伴小宇宙、という表現も、テキトーでイイカゲンなんじゃらす……ともかく、この小説はフィクションなのであーるす)
・・・以下、本文・・・
「ここはどこか、位置を確認してくれ」
と、ドタンボが興奮ぎみに言った。
ドンブラの指が、キーボードの上を踊る。ジャイロと積算距離計のデータから、コンピューターが超高速で計算を始めた。
……その結果が、モニターに表示される。
「トロイファルンド小宇宙です。あの古い星雲かつ銀河です」
と、ドンブラが答える。
「やはりそうか。生命・活動エネルギーの低下を元に戻そうとして、ああいう行動に出たんだな」
ドタンボは憤りを含んだ声音で言った・
「そんなことをしなくても、移住すればいいんだ!」
――トロイファルンド小宇宙は、ドロンベア号が出発した惑星から約一億三千四百万光年の距離にある、メルドラド銀河と伴小宇宙を併せた宇宙存在である。
「キャプテン、やつらは、ある惑星を目がけて進んでいきます!」
と、ドンブラが声をあげる。
ドタンボは「やつらの母惑星にちがいない。距離をおいてつけていってくれたまえ」
――レーダー上の敵艦の姿は、その惑星に吸い込まれて消えた。
ドロンベア号は、スクリーンにその惑星の姿が大きく映る位置にまで来た。その惑星は青い大気の靄に包まれていた。その惑星表面には、青い海と、白い雲、それに、いくつかの大陸と、島々が、はっきり確認できる。
ドロンベア号はその惑星の静止軌道に乗った。
「生命・活動エネルギー吸収転送装置が破壊されたとしたら、生命・活動エネルギー受信装置の反応もないだろうが、ドンカ、一応確認してくれたまえ」
とドタンボが言った。
ドンカはコンピューターのキーボードを叩き、生命・活動エネルギー測定器を作動させていたが、やがて結果がでたらしく、沈んだ声音で言う・
「まったく反応がありません。どこもかすこも通常の値を示しています」
ドタンボが言う・
「ドンカ、大気の成分を分析してくれたまえ」
ドンカがキーボードを操作し、その結果を報告する・
「大気の成分は、地球とほぼ同じです。降りてもかまいません」
ドタンボが声をあげる「ガンボラ、次は、一番人気(ひとけ)の多そうな所を探してくれたまえ」
ガンボラの指がキーボードの上を走り、その場所を捜し出したようである……彼はその結果を報告する。
「さて、我々は、生命・活動エネルギー吸収転送装置と、生命・活動エネルギー受信装置の設計図を手に入れなくてはならない……ドンカとドンブラ、いっしょに来てくれたまえ。人気(ひとけ)の多い所からかなり離れた個所に降りよう」
と、ドタンボが決然と言った。
ドタンボ、ドンカ、ドンブラの三人は、転送室へと向かう。
(ダークマターについては、まだよくわかっていないので、本文中にあるダークマター関連の記述は、テキトーでイイカゲン……かつ、銀河、星雲、伴小宇宙、という表現も、テキトーでイイカゲンなんじゃらす……ともかく、この小説はフィクションなのであーるす)
by西山浩一(C)(春楽天・世界人)
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☆研究者も西山浩一
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Last updated
2021.01.15 13:19:50
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