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・25~30年ぐらい前に
レンタルCD店で キング・クリムゾンのCDを ほぼ全部借りて聴いたことがありましたが、 良かったのは 『クリムゾン・キングの宮殿』と『アースバウンド』だけ という印象でした。 それ以来キング・クリムゾンのことは あまり意識にのぼることもなかったのですが、 ネットかどこかで 「キング・クリムゾンの『太陽と戦慄』は、 マイルス・デイビスの『ライヴ・イーヴル』から 大きな影響を受けてつくられた」 という文章を読んで、 あらためてキング・クリムゾンに興味を持ち、 YouTubeでアルバムの全曲を 聴いてみようとしたところ、 ほんの一部の曲しか聴くことができず (おそらくロバート・フリップとその関係者が 厳しくチェックしているのではないかと思います)、 しかしライヴ映像は けっこう観ることができるので観たところ すごく良かったので、 あらためてキング・クリムゾンの作品を まとめて借りて聴きました。 以下に感想などを載せていきます。 「クリムゾン・キングの宮殿/キング・クリムゾン」【69】 言わずと知れた名盤であり、 もはや説明不要と言ってもいいかもしれません。 抽象的かつ神秘的な世界観と 浮遊感のある幻想的なサウンドによる、 まさにプログレッシヴ・ロックの代表作です。 中でも私は「風に語りて」が特に好きなのですが、 高校生の時に習っていたドラムの先生が、 「風に語りて」の出だしのメロディーを歌いながら、 「これってマリファナ吸ってなきゃ出てこないよね~~、 昔よく聴いたな~~」って言ってたのを 思いだしました。 あと以前は 「ムーンチャイルド」の後半の ギターのアドリブの部分が退屈なので、 最初の歌のところだけを テープに録音していたぐらいだったのですが、 今はそのギターのアドリブの部分が すごく面白く感じられます。 「ポセイドンのめざめ/キング・クリムゾン」【70】 デビュー作『クリムゾン・キングの宮殿』を そのままなぞったかのような、 同じようなタイプの曲が続くので、 インパクトはないものの 安定感のある作品になっていて、 そんなに悪くないように思えます。 中では「ケイデンスとカスケイド」が 特に良いです。 「リザード/キング・クリムゾン」【70】 フリー・ジャズ・ピアニストの キース・ティペットの参加によって 作風に大きな変化があり、 個人的には面白く感じているのですが、 そのままメンバーにしなかったのは 正解だったと思っています。 あくまでも「スパイス」としての面白さだったと 思いますので。 てっきり1曲目の「サーカス」を聴いた時、 従来のキング・クリムゾンの 神秘的かつ幻想的なイメージの作風に 戻ったのかと思いきや、 そうではなくて いい意味でバラエティーにとんでいて、 けっこう好きな作品です。 「アイランド/キング・クリムゾン」【71】 ほぼ新メンバーによる作品で、 部分的にキース・ティペットも参加しています。 ボズ・バレルの繊細なヴォーカルによる 神秘的かつマリファナ風味の作品と、 メル・コリンズのサックス・ソロなどによる ブルースとジャズが混在した作品と、 クラシックの作品が混在している感じで、 今までのイメージとは大きく変わっていますが、 けっこう良いのではないかと思います。 「アースバウンド/キング・クリムゾン」【71】 カセット・テープで録音された音源のため 音質はかなり悪いのですが、 高校生の時にレンタル・レコード店で借りて聴いた時は、 逆にそれが演奏のワイルドさを 引き立てているように感じて、 曲が長すぎると思いつつも、 けっこういいなと思った記憶があります。 今回あらためて聴いてみると、 かなり音質が改善されていることに驚きました (それでもブートレッグ・レベルだとは思いますが、 私にとっては全く気にならないレベルです)。 『アイランド』と同じメンバーなのですが、 まさに彼らの若き野性が解放されているかのようで、 ブルース&ジャズの、 この路線のキング・クリムゾンも 続けてほしかったなと思えてきますが (個人的にはキング・クリムゾンの中で、 この路線が一番好きです)、 さすがにロバート・フリップの考えとは この路線は違っていたようで、 いったん解散し、 メンバー・チェンジとなったようです。 メル・コリンズ、ボズ・バレル、イアン・ウォーレスの3人は、 ジョン・メイオール、アレクシス・コーナーに誘われ、 そのメンバーになったとのことですので、 やはりブルース路線が合う3人だったと いうことなのでしょう。 I TALK TO THE WIND. Subt. español.KING CRIMSON. King Crimson - 21st Century Schizoid Man (Live at Hyde Park 1969) King Crimson "21st Century Schizoid Man" (1972.3.13) Denver, Colorado, USA ・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年01月30日 00時28分09秒
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