ひつじの日常

2006/12/12(火)19:01

マンション改修

住まいの設計(46)

 久しぶりに星ヶ丘でマンション改修をご希望されているYさんご夫妻と打合せ。今回で9回目くらい。改修と言うか、ホントはフリープランのマンションの変更設計のお手伝い。完成、入居はまだずっと先なのでモデルルームを見ていただきながら想像の世界での打合せだけど、戸建て住宅と違ってモデルルームがあるからずうっと分かりやすく、お客様も皆さん有る程度理解した上でご契約されているご様子。  Yさんはとても紳士。マンション側のルールで変更出来ないこともあり、仕方ないこととは言え、無理を言うわけでなく、でもこだわる部分は出来る範囲で丁寧に提案してくれます。Yさんの様な物腰の方だと、なんとかムリを聞いてあげたい、と思ってしまうので調査や調整に時間を掛けてしまい、他のお客様と比べて数回多い打合せ回数になってしまっています。ご迷惑をお掛けしています、Yさんご夫妻。  今回は洗面化粧台を座って使うことが出来るようにバリアフリータイプに変更できないか、と言う質疑があり、メーカーと販売会社に問い合わせることに。腰やひざが痛いので、座って作業をしたい、と言うお客様は良くいます。キッチンで座って作業する、と言うお客様もいました。  最近はコンセントの高さを、腰に負担の掛からない高さに設定することも多く、腰が痛い方やひざが痛い方だけでなく、誰にでも使いやすい住まいにするにはどうしたらいいのかも、その都度考えさせられます。ユニバーサルデザインと言うのでしょうか、そー言えば昔一生懸命そういったことを勉強したなあ・・。アメリカのADA法とか。  まだ勤め先で飲食店チェーンの設計をしていた頃、車椅子の使えるトイレを設置したり、女性用トイレにおむつ替え用ベビーシートを付けたりしていました。街のバリアフリー化を目指して作られた愛知県の「人にやさしい街づくり条例」と言うものがあるのですが、車椅子用のトイレは要求されていません。チェーン店のオーナーが、たまたま車椅子で来店されたお客様を見て私に指示しました。偉いオーナーです。経営的にそういったことが儲けにつながらないだろうことは想像できますし、東横インホテルの身障者用設備の撤去事件を見ても経営者というものが身障者設備をどう見ているのかが良く分かります。  飲食店を取り巻く環境の変化や私自身の不義理で、最近は連絡を取ることもありませんが色々とお世話になったオーナーにはどこかでご恩返しが出来ればと常々思っています。Yさんといい、このオーナーといい、つくづくお客様に育てられているな、と思うこの頃です。  

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