2013/03/04(月)00:19
ふぶき
3月になり、春への思いも日に日に募っていましたが、
そんな思いを打ち砕くかのような、怖しい吹雪に飲み込まれた週末でした。
景色として眺める雪は美しいけど、そこで生きることは、時に命懸け。
容赦なく奪われた命のことを思うと、つらく悲しい。
圧倒的に大きくて、強い力をもった自然の前に、人間はひれ伏するしかないのでしょうか。
でも自然は、疲れた時、傷ついた時に、静かに寄り添い心慰めてくれるものでもあります。
大地や海からの恵みは、私たちの命の糧となります。
私たちは、まぎれもなく自然の一部で、
厳格な自然を父とし、慈愛に満ちた自然を母として、ここにいます。
愛し合ったり、傷つけ合ったりしながら、ともに過ごす家族のように、
深くつながれて…。
絵葉書の美しい風景は、よそゆきの顔で微笑む家族写真のようなもの。
ともに暮らし、深くつながった者にしか見せない顔があることを、誰もが知っています。
あなたが昨日、またその怖しい顔を私たちに見せたことを、私は悲しく思います。
でも、それでもあなたは、私たちにとって大切な存在。
なぜなら、あなたは私たちの家族で、
私たちは、あなたの一部だから。