108年前の2/25の日本とタイ
2日過ぎちゃいましたが、108年前の2/25は、日本とタイの関係にとって大きな出来事のあった日でした。1898年2月25日、日本と当時は「シャム」と言ったタイとの間で「日本暹羅修好通商航海条約」が調印されたのです。これは2国の間で結ばれた初の条約。あ、ちなみに「暹羅」は「シャム」と読みます。初めて目にした時には正直、読めませんでした(汗)1895年に日清戦争に勝利した日本は、西洋列強と同様に日本への領事裁判権を認める条約を締結するようタイに要求してたんです。当然交渉は難航したそうです。結局この条約でタイは、日本に領事裁判権を認めましたが、それは期限付き。このあたりからもタイの外交交渉の巧みさが伺えます。その後徐々に徐々に、各国との条約の不平等条項を排除していく過程はあっぱれとしか言いようがありません!実は、この条約調印の11年前、1887年9月26日に「修好通商ニ関スル日本国暹羅国間ノ宣言」というものが調印されています。これはタイ外務大臣テーワウォン親王が、イギリスのビクトリア女王戴冠50周年記念行事に出席した帰りに、日本を訪問した際に締結されました。内容は簡単なもので、将来締結される条約までの過渡的なものという位置づけです。とはいえ、この「宣言」調印をもって日・タイ間の国交が樹立したので、とても大事な意味がありますよね。で、この「宣言」調印から来年で120年。きっと何か記念行事があることでしょう。これら日・タイ間の条約史は、『日・タイ条約関係の史的展開過程に関する研究』飯田順三, 1998年に詳しく書かれています。