サオチンチャー(大ブランコ) バンコク5大恋愛の神様巡り[7]
3階のワット・テープモンティエンから階段で2階へ戻ってきました。ドア上部にぶら下がったベルに、タイとは違った文化を感じますね。トイレを借りてから、靴棚に乗せておいたサンダルを取ろうとすると、こんな注意書きが目に入りました。テープモンティエンはローマ่字表記するとDEV MANDIR なのか。MANDIR=マンディールとは、ヒンズー寺院の意味のヒンドゥー語。テープは神の意味。モンティエンのタイ文字綴り มณเฑียร の末尾の字 ร は、"r" の音を表す子音字ですが、タイ語には語末のr音がないため、"n"の音に変化するのです。つまりモンティエンの語源は、マンディールで、ワット・テープモンティエンとは、ヒンズー教の神の寺、ってな感じの意味なんですね。1階へ戻ってきました。相変わらず園児達が遊んでいます(笑)邪魔にならないように端っこを歩いて行くと、校門手前の左手にまたもやヒンズーの神様が。タイ語でプラメー・スラッサワディー、英語で Mata Saraswati と書いてあります。サラスヴァティーという知識と知恵の女神です。日本の仏教にも取り込まれて、弁財天になってるんですよ。ワット・テープモンティエンの入っている学校を出ました。時刻は、15:23。今一度、ワット・テープモンティエンの場所をお知らせしておきましょう(グーグルマップ)。出ると目の前には、女子中高生がうじゃうじゃいるではないですか。どうもこの辺りには学校がいくつかあるようです。ちょうど下校時間のようで、屋台で何やら買い食いしてます ^^んじゃ、私も。ナム・マナオ(ライム・ジュース)で一服~。さあ、帰りますか。とりあえず北へと少し歩くと広場に出ました。向こうに見える建物は、バンコク都庁じゃないですか。この辺は、バスなんかで通ったことがあるだけで、歩くの初めてなんですよ。都庁手前の広場は、ラーン・コンムアンと呼ばれています。「都民広場」ってな意味ですかね。ラマ5世期(1868-1910年)には市場があったんですが、のちに壊して広場にしたのです。ちなみにこの広場で "Bangkok Light of Happiness" と名付けられたイルミネーションが2015年12月30日から2016年1月30日の期間開催中です。神戸ルミナリエだか東京ミレナリオだか、あんな感じみたいですよ。イベントの様子をYouTubeを貼っておきますね。そしてその西側に聳えるものは、サオ・チンチャー。直訳すると、ブランコ柱。かつてバラモン・ヒンズー教の儀式で使われたものです。なんでもシヴァ神が年に1回、10日間だけ人間界に下りて来る際の出迎えの儀式だとか。女神ウマーテーウィーが天変地異を心配して、夫のシヴァ神と賭けをしたのだそうです。川べりのナツメの木に大蛇をぶら下がらせて、シヴァ神がその上に足を組んだ上で片足立ちし、大蛇が体を揺らしても落ちなければ、世界は揺るぎないものだと。それにちなんで、ブランコの柱をナツメの木に、ブランコを大蛇に見立てたんですね。でもそんなブランコの儀式もラマ7世期(1925-1935年)に廃止に。サオ・チンチャー自体は、ラマ1世期(1782-1809年)に建てられた後、ラマ5世期に今の場所に移り新たに建て直されました。が、木の柱のため腐食が激しく何度か修復をしたもののいよいよ保存が無理になり、2005年に建て替えられたのが今のもの。チークの丸太材で、防腐処理されているようですよ。サオ・チンチャーの場所はここです(グーグルマップ)。すぐに帰るつもりだったんですが、面白いのでもう少し歩いてみましょう。<旅費交通費>歩いただけなので:0バーツここまでの合計:124.5バーツ※旅は2015年7月23日(木)に行いました。<参考>Wikipedia "พระสุรัสวดี"ウィキペディア "サラスヴァティー"Dailynews "สุขุมพันธุ์"เปิดไฟประดับปีใหม่ที่ลานคนเมืองคนมาดูประปราย"2015/12/30Wikipedia "เสาชิงช้า"つづく※当ブログから1日旅の記事だけを抜粋し見やすくまとめたブログ『タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~』 もぜひご覧ください。そちらのブログは左側の「旅ごとに見る」欄で旅名を選ぶと順を追ってお読みいただけます。旅の参考になれば幸いです。★★★お薦めのタイ語学習書です★★★ ◇ 初 級 ◇ 『あなただけのタイ語家庭教師』国際語学社 ◇ 中 級 ◇ 『中級タイ語総合読本』白水社 ◇ 上 級 ◇ 『タイ語上級講座読解と作文』めこん