|
テーマ:タイ(3305)
カテゴリ:日記
昨日2/15からバンコク市内で検問が現れ始めたようですね。
なんでも、2/26のタクシン元首相一族資産没収判決に向けて 警備を強化するんだそうで。 タイの情勢は、また大きな局面を迎えようとしているんですね。 で、それまでに読み終えなければ! と思い、今朝ようやく読了した本がコレです。 『タイ中進国の模索』 末廣昭著、岩波新書、税込819円 実は昨年末から読み始めていたんですが、 途中で他の本に目移りしたりして中断していたんです。 現在のタイ情勢を受けて、慌てて再び手に取った次第です…(汗) 本書は、97年のアジア通貨危機後の、 タイ現代政治史を解説した内容となっています。 経済統計のさまざまな数値による裏付けがプラスされているので さすがに説得力がありますね~。 個人的にもっとも興味深く読んだのは、 第6章の、06年に起きたクーデターによるタクシン政権崩壊以降の流れの部分。 読み進めていくうちに、ニュースを通して断片的に知っていたもろもろの出来事同士が、 どんどん線で結ばれていって、正直興奮しました。 そうか、アレとアレはこうやって関係していたのか!! という発見の連続なのです。 さらに全編を通して、へぇ~、こういう見方・考え方もできるのか! という目から鱗が落ちる思いも、何度も経験させていただきました。 巻末の主要参考文献の一覧を見ると、第一線で活躍している 日本人のタイ政治・経済研究者の著作が勢ぞろい! 日本人研究者の最新の成果を総括し、さらに著者が新たな概念・観点を加えて、 タイという国が進んできた&進んでいく途を提示した感じです。 著者は、日本タイ学会の会長さん。 見事の一言に尽きます!! この本一冊を読むだけで、アジア通貨危機以降の現代タイ政治史に かなり詳しくなれますよ。 ぜひ一読をお勧めしたい、素晴らしい本です!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日記] カテゴリの最新記事
|