タイとタイ語に魅せられて

2014/06/23(月)09:48

泰緬鉄道とワット・ワンウィウェーカーラーム カンチャナブリーの奥へ[9]

タイ旅行記(789)

ダム湖に沈んだ元のワット・ワンウィウェーカーラーム本堂に 船から上陸してみましょう。 入口をくぐると、壁面には なにやら装飾がビッシリ。 「あそこには小さな仏像がはめ込まれていたんです。  先ほど高台に見えた金色の仏塔に今は全て移されて飾られています」 そうなんですか。明日見に行こうと思っているので楽しみです。 そしてかつては仏像があったであろうところには、 お坊さんの写真が。どなたですか? 「ウッタマ僧侶です」 今でもご存命なんですか? 「2006年に他界しました」 まるでテスト用に暗記した歴史年表を思い出すように、 ちょっと間があってから答えてくれました。 ウッタマ僧侶の名は今回の旅の下調べ時に初めて目にした程度で どんな方だったのか知らないで来たのですが、どうやらサンクラブリーの モン族住民からこの上なく尊敬を集めている方のようですね。 この寺院もモン橋もウッタマ僧侶の存在なくしてはあり得なかったでしょうから、 当然と言えば当然なんですが。 ウッタマ僧侶については、またの機会に詳しく触れることにします。 外に出て壁沿いに歩いていると、 「この寺院建設にはモン式レンガが使われています。これがそうです」と。 タイ式レンガは○インチ×○インチ、一方のモン式レンガは○インチ×○インチで モン式レンガのほうが強度があるだとか、表面には例えば手前左の物には アルファベットの「H」が刻まれているがモン文字が刻まれたものもあるだとか、 やたら詳しく解説してくれます。 モン族の誇りだからですかね。 あ、そうそう。子供船頭さんもモン族だそうで。 同行した友達とはモン語でやり取りしています。 「アルファベットが書かれているのは、泰緬鉄道の線路の刻印を真似したからです」 ほう。泰緬鉄道の線路はインドネシアやマレー半島、ビルマからはがして持ってきた 物が使われてましたからね。あとカンボジアで押収した線路もだったかな? だから彼の話も信用して良さそう。 本堂の壁を眺めていると、 「この寺院が湖に長年沈んでいても頑丈なのは、  骨組に泰緬鉄道の線路が使われているからなんです」 なんだって? 「泰緬鉄道の線路は、売り払われるか、ここのように建築に流用されるかして  全てはがされてしまいました」 うーむ、この部分は信用していいものかどうか。 子供の観光ガイドというと、インド映画『スラムドッグ$ミリオネア』の印象が強いもので。 映画では主人公が子供時代、タージマハルでモグリのガイドをして デタラメな解説でお金をもらうシーンが登場するんですよ。 子供船頭さんの解説も話半分で聞いた方がいいのかなぁ ^_^;) さて、一とおり見ましたし、暗くなってきたので帰るとしましょう。 船に乗り込みます。 ちょうどその時、一艘の船が入れ替わりでやって来ました。 今からじゃもう暗くて写真は無理だと思いますよー。 湖上に頭を出したかつての門をくぐった船は、一路モン橋へ! とうとう暗くなってしまいました。 静かな湖面に私たちの船のエンジン音だけが響き渡ります。 右手高台に見える黄色い灯の塊は、サームプラソップ・リゾート。 そして… エンジンを止めて惰性でモン橋脇の竹橋に横付けします。 時刻は、19:10。 子供船頭さんに船賃200バーツを払いつつ、 実は明日もう一ヶ所行きたいところがあると相談してみます。 「お父さんに聞いてみます。明日の朝またここにいるので声をかけてください」 彼は行ったことがないようですね。了解でーす。 「ところで今晩の宿はもう決めているんですか?」 そうそう、今からちょうどそれも尋ねようと思ったところなんですよ。 実はまだなんですが…。 <旅費交通費> 船賃:200バーツ ここまでの合計:515バーツ ※旅は2014年4月1日(火)に行いました。 つづく ※当ブログから1日旅の記事だけを抜粋し見やすくまとめたブログ 『タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~』 もぜひご覧ください。 そちらのブログは左側の「旅ごとに見る」欄で旅名を選ぶと順を追ってお読みいただけます。 旅の参考になれば幸いです。

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