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カテゴリ:修理・メンテナンス
エアコンのスイッチを入れると、コンプレッサーから音が出る!!
との車をお預かりしました。 クラッシックレンジです。さて点検です。エアコンゲージを繋ぎエンジン始動、 エアコンをオンにすると、低圧側の針がマイナスに振り切り状態。 そして、異音発生、何処かが詰まっています。 続いて、車は喋れないのでお客様へ問診です。 エアコンの漏れ止め剤のような物を入れた記憶あり、134aガス変換キット の取り付け歴あり、あとは、ガスが1年で殆んど抜けてしまう。 とのことです。 漏れ止め剤?? 詰まった原因かも? 134a変換キットは、R12ガスのエアコンに134aガスを使用出来る様にする 特殊なオイルのような物とサービスバルブのアダプターセットです。 特殊オイルは詰まる原因にはならない様な気がします。 あとは、ラインを外して室内側とエンジン側に分けて、エアーを送り詰りの点検を します。外れている所からエアーを送り込みます。 低圧側、高圧側、両方向からエアーを送ります。 レシーバードライヤーの上に見えるグリーンの液体が特殊オイルです。ク-ラントや リーク点検用の蛍光剤では有りません。 確率が高いのでまずは室内側から、ピンポン!!!詰まっています。 念の為に、エンジン側も点検します。詰りは有りませんでした。 これで、室内側が詰まっている事が分りました。 次は、何処のパーツに詰りが有るのかを見つけます。室内側はエキスパンションバルブ とエバポレーターしかありません。 エバポレーターが詰まる事は無いと思いますので、エキスパンションバルブの詰り だと思います。バルブを外してエアーを送ってみると詰まっています。 これがエキスパンションバルブです。このバルブで冷気を作ります。 高圧側から中を覗いた所です。 このバルブで圧縮したガスを開放して、冷気が生まれます。 缶スプレーを使用していると、冷たくなってくるのと同じ原理です。 R12ガス使用のエアコンのガスが半分以上抜けた時は、真空引きをしてからガスを 入れて下さい。錆が発生する確率が高くなります。 詰りのトラブルは、ディスコ1の前期モデルに多かったトラブルと同じ様なものです。 (ディスコ1の場合は殆んど錆が詰まってしまうのですが。) ディスコ1前期物のエアコン故障は、「エキスパンションバルブの詰り」と詰りを 放置した為に「圧縮がなくなったコンプレッサー」、コンプレッサーからコンデンサー までの「高圧ホースのガス漏れ」が殆んどです。ガス漏れが進み、配管の中に水分が入 り込み、管の内部に錆が発生するので、「バルブを詰まらせる」の繰り返しになります。 スタートは錆です。最初の時に配管を全て交換しないと、錆が配管内で生産されます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.24 18:08:22
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