LANIKAI

2005/11/14(月)16:09

ほんわかした出来事

アメリカ・子供編(6)

今日知人のホームパーティに呼ばれた。 大学の教授主催のパーティなので、出席者はほとんど学生。 アメリカ人(白人)がほとんどのパーティ、しかも学生がほとんど。 うーん、どうコミュニケーションとろう・・・と 考えている私を察したのか、一人の青年が話しかけてくれた。 歳は18歳くらいだろうか。 そんな若いのに、東洋人のしかも歳の離れたオバちゃんに気を遣ってくれる。 なかなか出来たことではない。 その青年のおかげで、最初のきっかけがつかめ、パーティに溶け込むことが出来た。 そんな若者の熱気であふれる中、一人だけ子供がいることに気が付いた。 すごく可愛い男の子。髪が少し長めだったので初めは女の子だと思っていた。 聞くところによると9歳とか。 宴もたけなわになった頃、さっきの青年が 「少しいいですか?この場を借りて皆さんにお知らせしたいことがあります。 今日は弟Lの誕生日なのです。この場でプレゼント渡したいので 一緒に歌を歌ってもらえると嬉しいです。」 とバッグの中からプレゼントを取り出した。 全員から歓声と暖かい拍手が。 男の子はびっくり&嬉しそうにはにかんでいる。 全員のハッピーバースデー合唱の後に、男の子が包みを開けた。 中には男の子が大好きだというアニメのキャラクターのお菓子とおもちゃが。 とても嬉しそうな男の子。 「ありがとう、お兄ちゃん」 と照れくさそうにハグをした。 確かにプレゼントの中身は決して高価なものではなかった。 しかし、青年はそのプレゼントを買うためにわざわざ遠方のスーパーまで行ったという。 思えばそのプレゼントの包装は、とても不恰好な形をしていた。 その青年が自分でラッピングしたのであろう。 綺麗な包装とはお世辞にもいえない。 でも、弟を思って一生懸命丁寧に包んだということは誰からみても 明らかだった。 そのプレゼントの儀式の後 「弟はもう寝る時間なので、これから一旦弟を送りに帰ります」 と二人パーティをあとにした。 弟をとても愛し、大切にしてることが心から伝わってきた。 この兄弟を見てこの子達の親御さんの人柄までがうかがえる。 きっと素敵な両親に違いない。 子供は親の後姿を見て育つ。 まさしくその通りだと思う。 私がこの兄弟を見て、思ったように 自分の子もいつか 「ご両親、きっと素敵な方なんでしょうね」 といわれるようになりたい。

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