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カテゴリ:楽天イーグルス
今シーズンもセットアッパーとして何とか役割を果たしていた青山投手でしたが、6月12日の中日ドラゴンズ戦試合中に星野監督から2軍落ちを命ぜられる異常事態に至りました。懲罰的に選手を動かす星野采配は選手を萎縮させるだけで何のメリットも有りませんが、青山の先日の投球は一軍にいる資格は無い内容でした。
青山が入団以来多くの試合を壊して来た事は周知の事実です。しかし、青山が素晴らしい投手の資質を持ち合わせる逸材であり、少しずつ成長している事もまた確かです。野球に対する努力を惜しまぬ真摯な姿勢、真面目な性格、ブルペンでの糸を引くような直球、キレのあるスライダー、カットボール、落差のあるフォークと変化球も多彩であり、時には持ち前の抜群のコントロールを見せつけます。昨年の活躍はその証でしょう。 何年も前から言われてはいますが、青山にはどうしてももう一皮向けて大きく成長し、先発ローテを守り、イーグルスを優勝に導く中心選手になってもらわなければなりません。
・2軍落ちの経緯 6月12の日の中日ドラゴンズ戦において、1点リードで迎えた8回に登板し、2死を取りました。しかし、後続の打者はカウント的に追い込んだものの、3つの四球を連発し、満塁からセンター前ヒットを打たれて逆転を許してしまいました。この乱調に激怒した星野監督は試合中にも関わらずの、青山の2軍落ちを宣告しました。
・青山投手の問題点 ・気持ちが入っていれば打者を打ち取れると誤解していること ・すべてのボールで空振りを奪いにいき、結局はカウントを悪くして自滅すること ・緩急が無いこと ・ストレートは常時空振りが取れるほど速くは無いこと ・配球が偏りがちになること(自分の配球が無い) ・自分で配球を考える能力を育もうとしないこと ・フォークがまだ完璧には自分の決め球になっていないこと ・決め球から逆算して投球を組み立てることが出来ないこと ・守備力が決定的に弱いこと
・青山投手への提言 · 嶋のリードに首を振って、クレバーな投手になろう。 嶋は良い選手ですが、リードは問題視されています。往々にして無駄球が多く、投手は苦しいカウントで勝負を強いられます。特にピンチになると熱くなり、配球は外角に偏り、同じコース、同じ球種を続ける癖があり、投手に一球毎に高いハードル求めます。投手は次の球は更に厳しいコースを狙わざるをえなくなります。こんな高いハードルをクリアできる投手は多くは存在しません。 青山はそのリードにより、自分で自分を追い込むような投球をしようとしています。嶋のミット目がけて思い切り投げ込むだけでは、プロ6年目の選手とは言えません。打者と対戦する際、真っ向勝負だけが勝負では無く、自分でその日の良い球種を判断し、打者への攻め方を自分で考え、打者を観察して狙い球を見極め、打席ごとに対応を変える必要があります。自分で考えなければ勝てる投手にはなれません。
・修正法を身につけよう 良い投手は悪ければ悪いなりに試合を作るか、試合中にその日の欠点を修正してきます。これもまた自分で考えなければならない問題です。これが、出来なければ長いイニングは投げられず、短期炎上型になってしまいます。先発に復帰し試合を作るためには是非共に自己修正能力を身につけて欲しいものです。
・Vスラやフォークなど決め球から逆算して組み立てろ 以前は決め球がなく打者を打ち取るのに四苦八苦していましたが、今年の青山であれば落ちるスライダーやフォークなどを決め球に使えるのではないでしょうか。嶋のリードではカウント球に良い球を使ってしまい、決め球をどうするかとの意図が見えません。嶋のリードに頼るのでは無く、自分なりに投球を組み立てる意識を持ってもらいたいものです。
・細かい制球と緩急を身につけよう 青山は入団当初から制球には自信をのぞかせていましたが、ボール一個の出し入れができるようなコントロールはありません。また、遅い球を使って緩急で打者のタイミングをはずす術もありません。 現状は何が何でも空振りを取ろうとし、追い込んでから力んで無意味なボールを投じる場面を良く見ます。三振でも凡打でもアウトはアウトです。岩隈投手のように、打者との駆け引きを覚え打たせてとる省エネ投法を見習うべきでしょう。そのためには細かい制球と緩急は必須です。決して力任せや気持ちだけでは勝てないことを知るべきです。 現在はセットアッパーということもあって、常に10割の力で投げていますが、8.9割の力で打者と対峙し、丁寧なコーナーワーク(特に低め)を常に意識してクレバーな投球をすれば大怪我はありません。また、目一杯のボールを投げるべき局面や勝負所やカウントを見極めて欲しいものです。
今回の2軍降格を機に投球のスタイルを大きく変えてクレバーな投手へと一段の成長を期待するものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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