homeopathyとの出会い2003年正月、兼ねてから飼いたかった犬をようやく迎えることができました。ニコラと名付けた子犬と春になったらいっぱいお散歩するんだ! 欝病だった私に明るい光を灯してくれたはずだったのですが、 肝心の私の体はどんどん動かなくなるのです。 歯磨きや洗顔など日常とくに考えなくてもできるはずの動作がだんだんできなくなり、 歩くときも「右、左、右、左…」と頭の中で考えなくては足が出ないほどになりました。 パーキンソン症です。 病名にショックを受けている私に、そのころかかっていた心療内科の先生は 「欝病の人はパーキンソンにもなりやすい」とこともなげに仰いました。 意識は普通のまま体が先に死んでいくような恐怖でした。 それまで「いつだってこんな人生おさらばしてやる」と思っていたのに 「こんな死に方はいや!」と思いました。 インターネットで調べてみると抗うつ剤などの向精神薬とパーキンソン症は どうやら関係があるようなのです。 薬を減らしたいという私の希望は「精神状態が安定していない」 という理由でまだ先のことになってしまいそうでした。 でも、普通に歩けるようになって犬の散歩をするには「薬をやめるしかない」 と考えた私は、無謀にも自己判断で急激に薬を減らしました。 当然症状のぶり返しや禁断症状が起こります。 何度も薬に手がのびそうになりましたが、 「ママ大丈夫?」と心配そうに寄り添ってくるニコラの愛らしさに励まされ れなんとか耐え忍ぶ日々が続きました。 とはいえ、頭痛、吐き気、悪寒、冷や汗、幻聴、手足の震えを何も無しで過ごすのは さすがに厳しい物があり、 近所のエッセンシャルオイルやハーブを扱っているお店で 何か少しでも気分が良くなりそうなものがないかといろいろ試してみました。 その店の片隅に置かれていたのが「バッチ・フラワーレメディ」です。 花のスピリットを水とアルコールに転写したもので、様々な精神症状に対応するとのことでした。 「こんな物が効くわけない」とか「私の感情は同じ経験をすればあたりまえのこと」 としばらくは距離をおいていたのですが、 あるときついに藁にもすがる思いで「ゲンチアナ」を試してみました。 すると「人間不信の底なし沼」に囚われて苦しんでいたのが、 あるときふっと楽になっているのを感じました。 驚きでしたが同時に興味も沸きました。 「何でこれが効くの?」 調べてみるとバッチ博士はもともとホメオパシーなるものをなさっていた ということがわかり、初めてホメオパシーに触れることになったのです。 |