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カテゴリ:ホメオパシー
ホメオパシージャパンから出ているマザーチンクチャーの類いには 原物質が含まれています。 希釈、震盪をくりかえして情報のみになったレメディを使うのが ホメオパシー療法の特徴ではありますが、 原物質が毒物でなければ現物質が含まれるマザーチンキも使います。 (大量に服用すれば毒になる物もありますが、それはどんな薬草でも同じですね。) 希釈(うすめる)、震盪(たたく)を繰り返して情報のみにすることを ホメオパシーの専門用語で「ポーテンタイズ」すると言います。 このポーテンタイズしたレメディが、 バイタルフォースというエネルギー的なレベルに作用するのに対して ポーテンタイズする前のマザーチンキは主に肉体そのものに作用します。 特定の臓器や組織にダメージがある場合、 明らかに栄養的な不足がある場合、 バイタルフォースに刺激を与えただけでは回復が難しいと思われる場合、 肉体レベルをサポートして回復を促進する目的で使用します。 様々なチンキがありますが、 それぞれの植物の特徴がそのまま反映されています。 これは古代から伝わる薬草学でも言える事ですが その植物の姿形が何を連想させるかという形而上学的な合致 (例:Euphr.コゴメグサの花の黒い点を瞳孔に見立てて、目の薬とした)も、 どのような環境を好み、また嫌うのかという植物の基調と症状の基調も合致します。 では、現物質を含むマザーチンキと、煎じ薬、薬草酒と何が違うのでしょうか? お湯で煮だす、アルコールにつけ込むなどして エキス分を抽出している点では似ていますが、使い方が違います。 まず、マザーチンキはエキス分が10%になるよう計算した上で作られています。 この段階で、希釈倍率では10X(10倍希釈)になっているのです。 そして、使用時はこのまま飲んだり、肌につけるのでは無く 飲用の場合は500mlの水に5~10滴、 入浴剤として、数滴~キャップ3杯 洗眼液として、500mlの生理食塩水に5滴 消毒液、化粧水として100mlの水に10滴 のように、かなり薄めて使用します。 ホメオパシージャパンのペット用チンキは2X(100倍希釈)になっているため 皮膚になら、そのまま塗る事も可能です(ペット11)。 現物質を含みますが、 決して現物質の成分にだけ頼っているわけではなく、 現物質が持つ物質レベルへの作用と、 エネルギー的レベル一歩手前のレベルへの作用を兼ねていると言えるでしょう。 原物質の服用量が効き方を左右する煎じ薬や、薬草酒とは一線を画しています 煎じ薬、薬草酒はそれなりの量を服用するため、 肝臓にとっては解毒の対象になっていることもあります。 健康維持や管理にはコレだけでも充分な時はありますが、 重症になると、マザーチンキはあくまで肉体をサポートするものとして使います。 病理が深ければ深いほど(難治性であるほど) 精神レベルでの気付きは欠かせないので、 高いポーテンシーのレメディが必要になります。 症状が激しく、肉体レベルでの消耗が激しい時にも 症状を押し出すためには高いポーテンシーのレメディが必要ですが、 同時に肉体の消耗を最小限にするためにマザーチンキが役に立つわけです。 では、エッセンシャルオイルとはどうちがうのでしょうか? まず、つくり方が違います。 エッセンシャルオイルは特定の香り成分を抽出するために 莫大な量の植物を必要とします。 揮発性の有効成分を凝縮するために、 水蒸気蒸留法、圧搾法、有機溶剤抽出法、油脂吸着法といった方法があります。 お気づきいただけたかと思いますが、 「特定の揮発性有効成分を抽出」しており、その植物全体の成分ではありません。 エッセンシャルオイルの効能のようなものを見ていただけるとわかりますが 抗○○作用、鎮○○作用といった言葉で表現されるものが多くみうけられます。 抽出されたそれらの成分が「科学的」にそのような作用を持つからです。 そして、全草の抽出物ではない以上 植物が持つマインド(どんな環境を好み、どんな環境を嫌い、どのようなメッセージを持っているのか - 花の色、形、葉の形状、全草の姿に現れる)は含まれません。 生活に潤いをもたらすために用いる分にはいいのですが、 抗○○作用や鎮○○作用がある以上、症状を抑圧する事に他なりませんので、 「治癒」をもたらす物ではないことを意識しておく方がいいでしょう。 特に抗菌作用や収斂作用のある ティートゥリー、ユーカリ、ミントは、ホメオパシーのレメディとは 馴染みません。 酢酸リナリルやリナロールといった鎮静作用のある成分を含むラベンダーも、 慢性症状でレメディを服用中は避けた方が賢明でしょう。 中枢神経に直接作用するため、自力での回復を妨げるからです。 夏のアウトドア活動などのために、 シトロネラを含む防虫スプレーを自分で作って使用する程度なら良いのですが やはり、体の内側から虫に刺されにくい、 また、刺されても悪化しにくい身体づくりを ホメオパシーで是非なさる事をお薦めします。 夏のホメオパシー講座「事故と怪我とお肌の問題」はこちら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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(2014年11月03日 13時39分45秒)
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