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カテゴリ:番外編
いま、私はこっそりとほくそえんでいる。
いや、人生捨てたものではない。 仕事のことじゃないよ。 歳を重ねることによる愉しみとか、そういったことでなく(いや、そうとも言えるか?)、神さまは人間が人生に厭きないように、悦びを小出しにしてくれるんだなぁ~、とつくづく考えるのである。 まー、わりと悦びを各所に見出しやすい人間と自負しているが、今もっとも大きな悦び、それは 「日本史」 である。 うほっ♪ 自慢じゃないが、大学院までいって西洋史を勉強したわりに歴史が嫌いだった。 高校時代に世界史をとっていたが、試験では3割しかとれなかった。 日本史は専攻すらしていなかった。 だって、興味が持てないんだもん~~!!! というやつである。 いやまて、人間である以上歴史は大事なものであるぞ。 日本人である以上、日本史は大事なものであるぞ。 …そんなこと言われたって、興味をもてないものは、どうやったって持てない、んだい! 悲しいかな、ほんとうに悲しいことに、それが事実だった。 特に日本史は、である。 鳴くようぐいす平安京(794年)♪ 聖徳太子はコックさん(593)♪ いい国作ろう、鎌倉幕府(1192年)♪ 私の知識はそこで止まっていた…これは大きな告白である! ここで告白する勇気が出たということは、そう、ふっふっふ。 ついに来た! 来たのである、日本史に対する好奇心の大波が。 これはねぇ~…やっぱりサーカスのおかげなのである。 私の本には日本のサーカスについての章も一章割いてある。 あまりに日本史の知識が乏しいため、作ったさ、年表。 それが壮大になってしまった。 まず土台にしたのが自分の履歴書用の年表だった(←なぜ?)。 平成~♪昭和~♪大正~♪明治~…と遡り、日本の年号、サーカス史関連の事項、その頃あった大きな事件、さらには世界のサーカスやフランス革命まで…。 ついに7世紀くらいまでいってしまった。 (そして最後は私の退社で終わる) こうやってみると、オゥ、不思議! いきなり日本史が人間臭く迫ってくるではあーりませんか。 いままで、どうあがいても文字の羅列にしか見えなかったものが、次から次、登場人物が動き回ること。 時代が、世の中が、あがきながら、もがきながら、裏切ったり裏切られたり、まったく今の世と変わらぬ人間が必死で泳いでいる様子がみえてくる。 元来凝り性な私である。 もうどうにも止まらない~。 いま、日々の愉しみは年表を読むこと、さらに日本の芸能史やら何やら、とにかく日本の文化にのめりこみつつあるのがわかる。 しかし悲しいかな、日本の文化はすでにずいぶん失われてしまっている。 サーカスもそう。 近所の図書館で「よかったらお持ちください♪」という40年前の本を見つけた。 日本の祭り全集である。(のうち、2冊だけだったが) 40年前、古い天然色(?)の写真に写っている芸能のうち、現在も同じように行われているのはどれくらいあるのだろう? うーん、と唸ってしまった。 嘆いていても始まらないので、自分なりに興味の赴くままに、更なる好奇心に身をゆだねてみよう。時間のある限り。 始まりとは、どんな瞬間でも、人生の最も早い時だもの。 むしろ、その歳ごとに新たな興味を与えてくれる人生って、素敵。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年07月08日 17時59分02秒
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