初体験

車で警察につかまった。 初体験。 うれしくないなぁ。 同僚を車で送る帰り道。 岡山市内から西大寺までバイパスに乗る。 夜のバイパスは高速道路である。入ろうとしたら私の加速しない軽自動車なんて、あおられるあおられる。 お、西大寺。 ちかちか、ウィンカー。 ふぅ。 同僚と談笑しながら、ふとバックミラーのまぶしさに気づく。 うわー、何だろうこのまぶしさ。ヤン車？ あ、わかったのろいから避けろってことか、と脇に寄せながら、むむっ？！と再びバックミラー。 なにこの、赤、青…そして車体はパンダのような白黒、こ、こいつぁ～… たら～り、である。 しかし何した？スピード違反？！え？ 私と白黒パトカーは縦列駐車し、すぐに警官が降りてきて言った。 「さっきの信号、赤の点滅は一時停止してもらわなきゃならんのじゃ」 ならんのじゃ？え。 言われてみれば、減速したけど停止しなかった。 しかしいつ現れたわけ？ どう考えても、そのそばで張っていたとしか思えない。暗闇の中… パトカーに連れて行かれ、違反金等々の説明を受ける。 ハイ、ハイ、と聞くしかないが、なんでまぁ、あんだけ暴走車のいるバイパスの横の畑道で取り締まりよ…な気分である。 たぶん、バイパスおりてすぐの閑散とした道なので、赤信号点滅で一時停止しない車が多いのでしょう。 しかし、バイパスであおられ命の危険を感じる悲しき軽自動車（坂道だと４０ｋｍしか出なかったりする）を、この小市民を、イジメだぁ～！！！ な、気分である。 「さっきあなた、何キロ出てたとご自分で思います？」 「え？何キロか…ううう、６０ｋｍくらいですか」 「…いや、そんなに出てなかったけどね…」 やっぱり、何でよ？！バイパスは１００ｋｍ以上で飛ばしてるよ、みんな。 パトカーは果敢にあの中でバトルしてよーーー！ と、心で叫ぶ。 なんかもう、久々にお祓いでも行きましょうかね。