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1年間の割烹バイトを終了しました。
本当に色々勉強したし、人はこうして働くんだ、と。 「労働」ってこういうこと。 サービス業って、こういうことなんだ。 お客さん、って、何かな。 お金を払う、お客様は神様。 そんな人も多いけれど、お金を払っているのに、恐縮しながらサービスを受け、手を貸してくれる人。 いろんな人がいる、本当に。 制服を着て、頭巾みたいなものを被って、自分は店の人になる。 その時は、サーカス堂ふなんびゅるではなく、店の人になる。 ごしごし、みしみし、ぎしぎし。 どたばた、きりきり、ふーーーーっ。 作って、片付けて、ゼロにする。 作って、片付けて、ゼロにする。 を、えんえん、毎日繰り返す作業。 それは苦しくもあり、爽やかでもある。 寒いとき、制服のままで裏通り、真夜中にゴミを捨てようと震える手で重いダンボールを持ち上げようとしたら、湿っていて底が抜けた。 いろんな匂いをいっぱいにあびながら尻もちをつく。 うぇーん、と、子供のように泣きたくなった。 そんな自分の後ろを、足早にかつかつと硬い音をたてて、サラリーマンが通り抜けた。 スーツにぴったりした、紺色のコートをきた、黒い革かばんの、サラリーマン。 サラリーマンの世界と、この世界はどうしてこんなに違うのかな? 同じ地球上に、サラリーマンとそうでない世界の2つがあるみたい。 そう見えるのは私だけなのかな。 私は、こちらの世界の、扉をあけた。 みっちゃん、何しよんなー。 早く通り、いっつも重い荷物持ってから… 大笑い、怒号が飛んだり、 リアルでリアルで、いやんなっちゃう。 でも私はこんな温度が好きみたい。 ひりひりも、冷たいも、温く温く(ぬくぬく)も。 割烹をやめて、いよいよ自分の目指すものに向かう時。 自分はどこまで行けるだろう? いつも、どっくんどっくん、自分の皮膚の下の血液が 体の中の温かい水が 私を押して押してしょうがないんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年02月05日 17時15分43秒
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