ラ・ヴィレットで「タウブ」始まる!
パリのラ・ヴィレット公園で、現代サーカス「タウブ」(=アラビア語で『布』)が始まるよ~。11月いっぱい、ラ・ヴィレットのサーカス担当部署に居候させてもらった間、みんな二言目には「タウブが…」「タウブにね…」コピー機には「タウブ招待者リスト」なるものがずら~っと何十ページにもわたり印刷されたものが積まれていたり。タウブ、それはモロッコの女性が現代サーカスに惚れこんで、演出家のオレリアン・ボリィに依頼してモロッコ現地で共同制作されたもの。アーティストはみんなモロッコ人!彼らは「今の」モロッコの文化を生き生きと伝える若いエネルギーに満ちている。…んだって。ごめん、実は映像しか見てない私。なぜか渡仏のタイミングと公演がことごとくはずれてね~。今回も11月30日帰国で、タウブ初日が12月6日…ほとんどずらしてるとしか思えん!(どっちが?)演出家のオレリアンはフランス人、カンパニー111(サンオーンズ)を率いる、若手の注目株。なんたって、今まで演出家というのは演劇やダンス界出身がメインだったから、彼のようにサーカス出身で演出・振付を手がけるアーティストはまだまだ少ない。カンパニー111の作品はすっごくエッジィで「サーカスっていうより、動く造形芸術?」って思ってしまうほど。それに比べて「タウブ」は人の温かみや親しみを感じる作品だ。「タウブ=布」というだけあって、作品にはカーペット、衣服、映写されるスクリーンとしての布など、さまざまな布が主役だ。オレリアンは言う。「モロッコでは、工芸品としての布、普段の生活の中での布、それから家族などの網目のようなつながり(tissu)など、『布』はすべての中心にあると思ったんだ。だから布をテーマにしたんだよ。」これが間もなくパリで観られるんだから、行くしかない!現代サーカスを観る機会はなかなか少ないと思うので、年末はパリへ!と計画しているかたは是非、メトロ5号線「ポルト・ド・パンタン」駅で下車してラ・ヴィレットのグランド・アルに足を運んでみてくださいな。フランス+モロッコ+サーカスの独特の世界に触れられるはず。<公演情報>「タウブ(Taoub)」2007年12月6日~2008年1月6日木曜日:19時30分~ 金曜日・土曜日:20時30分~ 日曜日:16時~金額:一般18ユーロ、割引14,5ユーロ、16歳以下とカルト・ヴィレット所有者は9ユーロファミリーサービス:12月6~9日、子供一人につき大人1人は14,5ユーロ特別料金インフォメーション・予約 : 01 40 03 75 75 場所:ラ・ヴィレット公園内 グランド・アル Grande Halleアクセス : メトロ5番線「ポルト・ド・パンタン Porte de Pantin」