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Performer SORA Chocolatier RInさん

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現代サーカス

2005年08月29日
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カテゴリ:現代サーカス
たまたま出張で行った大阪で、アレグリア2を(今さらながら)観ることができた。

何度か出張とぶつけて見に行こうとしていたのにそのたびに都合が合わず、半ばあき
らめてツアー情報のチェックもしていなかった。
大阪の産経新聞社での打ち合わせを終え、くらりとくるほど暑い日差しの中、ビル1
階のショーウィンドウの前を通り過ぎたとき、「ん?」と何かが気になりそのまま5
歩くらい後退した(アヤシイ人だ)。
するとなんと「アレグリア2!」とモニターに映し出されているではないか。
こういう時というのは不思議だ。土地勘がないのでプレイガイドすらどこにあるのか
検討もつかないのに、たまたまそのまま地下に降りたらプレイガイドがあった。聞け
ば8月分の前売りはもう扱ってないというが、連絡先もろもろを教えてくれた。
ちょっと大げさだがこれも天啓だ!と思い込んだ。

アレグリ~ア♪
いやー、我々の主催するフランスヌーヴォーシルクとは似て非なるものだが、観た
かったのなんの!
うきうきしてビッグトップへと向かった。

すごい!でかい!これがシルク・ド・ソレイユのビッグトップかぁー。素直に感動。
(規模は違えど)同じジャンルのステージ だから、いってみれば敵情視察みたいな
ものなんだけど、このジャンル自体を応援している人間としては公演が「いいもので
あってほしい」「観客にうけててほしい」という感情が先に立つものだ。(少なくと
も今のところはね。)

ちゃんとサブテント的なものがある。
ワインもある。いや~欠かせませんね、ヌーヴォーシルクのサブテントには。味も結
構悪くないですよ。
でもでも、どうよ、なんかどっちかっつーとディズニーランドの趣じゃないかい?
周りを見ると、ワインを飲んでる人ってほとんどいなくて、コーラ?ジュース?せい
ぜいビール?あら~…。
そうなのね、やっぱりアレグリ~ア♪は子供連れのためのものなのかしら…。

肝心なのはステージだ!
昔のアレグリアのDVDを死ぬほど見た人間にとって、「焼き直し?」という言葉が頭
に浮かぶのは否めない。
しかし、ニュー・ロシアンバーには度肝を抜かれた!「キダム」のラストシーンのバ
ンキン(2人で組んだ腕の上に乗った人間が、はずみをつけて飛び出す技)の感動を
思い出させてくれた。
これほど高度な技を、これほど「さも簡単なもののように」やってのけるシルク・
ド・ソレイユのアーティスト。これに拍手を惜しむなんてできない。
理屈とか、余計な情報はこのさい頭から取り払うのだ。

ラストはブランコ。
複数の空中ブランコ乗りたちが観客のはるか上方に軽々と上っていく。
固定ブランコと鉄棒を組み合わせたような装置から、これまた高度な技が次々と繰り
出されていく。
そのたびに観客は息をのむ。
フランスの「レザッソ(Les Arts Sauts)」を彷彿とさせる。
レザッソは公演全てがこのような空中ブランコのみで構成されるが、ある意味、シル
ク・ド・ソレイユのこのワンシーンがレザッソより観客にとって感動的であるのは、
技術云々よりも、やや観客と演者の距離が近いこと、そしてシーンの時間が短いこ
と、なんだろう。

観客を飽きさせない。
シルク・ド・ソレイユはそれに尽きる。
良くも悪くも、である。
めくるめくシーン、種目。全てのレベルは高い。
ラストシーンが終わると、誰よりも高く腕を上げて拍手を送った私がいた。舞台がは
ねたあと、興奮してヌーヴォーシルクをともに主催する私の仲間にこの感動をどう伝
えようかと思ったほどだ。

…が、翌朝。
ホテルで目を覚ましたとき、すっかり昨日のことが頭からとんでいた。
無意識、である。しばらくして「あれ?そういえば私、観にいったよなー。」と思い
出し、自分で驚いた。
残らない?
なぜ?7月にフランスで観た「シルク・イシ」のジョアン・ル・ギエルムは、その時
時差ぼけで睡魔と闘っていながら、一ヶ月たった今も頭から離れないのに!
誤解のないように言うが、私はシルク・ド・ソレイユが好きだ。「キダム」なんて、
何度DVDを観ても同じ場面で感動してしまう。
技のレベルはもちろん世界一だ。

アーティストは同じようにがんばってるのに。それどころか、通常フランスのカンパ
ニーなら「1日1回公演」の原則を死守しようとするが、シルク・ド・ソレイユはコン
スタントに1日2公演を行う。交代要員もいるのだろうが、それにしても体を限界ま
で駆使しているのだろう、と想像してしまう。

今の私には何が正解か、実のところまだわからない。
こういうシルク・ド・ソレイユを好きな観客は間違いなくいるわけで、その絶対数は
フランスヌーヴォーシルクファンより多いのは間違いない。
だけど、これは、続くだろうか??

前述のシルク・イシがすごいのは、それだけ「産みの苦しみ」を経ているからに他な
らないからだと思う。
シルク・ド・ソレイユの制作の苦労とは全く違う意味で。
世界に1つしかないもの、苦しんで、苦しんで生み出すもの…。

シルク・イシについてはまた書きたいと思う。






Last updated  2005年08月29日 22時40分43秒
2005年08月10日
カテゴリ:現代サーカス
「ヌーヴォーシルク(新しいサーカス)」と「現代サーカス」

さて、我々が札幌で高らかに「ヌーヴォーシルク」と謳って行った昨年の「VOYA
GE」、本当にヌーヴォーシルクなんでしょうか、という話。

この7月にフランスい行ったとき、3人のキーマンからそれぞれに面白い意見をも
らった。発言の一部を抜粋していますので、そのへんはご理解を。

一人目、アカデミー・フラテリーニのdirecteur generalであるローラン・ガシェ氏。
「フラテリーニサーカス学校」が2003年に形を変えて再生した「アカデミーフラ
テリーニ」の、まだ新築の匂いのしそうな清潔な建物の会議室に迎えてくれた。

「ヌーヴォーシルクとは何でしょうか?実際、私は「ヌーヴォーシルク」というもの
自体、すでに存在していないと考えています。1980年代、1990年代、ヌー
ヴォーシルクはもてはやされた。しかし、その時代をリードしていたカンパニーはも
う存在していないも同然です。ヌーヴォーシルクはカンパニーで動いてはいけないの
です。身体的に、サーカスアーティストの活動可能な年齢には限りがあります。カン
パニーのメンバーが同時に歳をとってしまって、続けていけないのです。」

インタビュー後、写真を撮らせてくれませんか、という頼みにびっくりしたように、
「写真?!いやいや、僕はフォトジェニックじゃないからね。CDにちゃんとした写真
のデータを入れて渡そう。」…別にそこまでして写りのいい顔を欲しくはないんです
が…とは言えなかったが。

そして二人目、CNAC(国立サーカスアートセンター)教育・芸術発展ディレク
ター アレクサンドル・デル・ペルジア氏。シャロン・アン・シャンパーニュの学校
にて。
周りにスタッフをあえて同席させ、何かについて語ると必ず、「どうだ?!マル
ティーヌ、俺の言ってることに賛成か?意見があったら言ってくれ」と、尋ねる。…
なんか自分の上司にもこういう人いたな、と思って、途中から妙におかしくなってそ
のたびに大爆笑してしまった。

(ローラン・ガシェ氏は「ヌーヴォーシルクはもう存在しない」と述べていたという
筆者のコメントを受け)
「ヌーヴォーシルクが存在しないって?いや、それには賛成できないね。ヌーヴォー
シルクとはサーカスアートの1つの形だ。ヌーヴォーシルクっていうのは、演出家が
いて、プロローグがあり、本編があり、エピローグがある、そういう、ひとつのサー
カスアートの表現方法なんだから。」

なるほど、では三人目、サーカス史研究といえばこの人、パスカル・ジャコブ氏。
超多忙の彼とは、パリ、オール・レ・ミュールで会うことになった。
約束の時間を40分過ぎても現れないが、オール・レ・ミュールのパトリシア・ドメさ
んいわく、「Tout, a, fait, NORMAL !!」 (これ、普通だから!)。
そしてその10分後、氏が登場。キビキビっていうか、すごいスピードでオール・レ・
ミュールの中を歩き回る。

上記お二人の意見を説明すると、ちょっと目をきらきらさせて面白そうに、
「うーん、アレクサンドルの言いたいこともわかるよ。まぁ二人の言ってることは違
う視点からの話だからね。…でもあえて言うなら僕はローランと同意見かな。ヌー
ヴォーシルクは80年代に盛んだったけれど、95年にジョゼフ・ナッジが演出した
「Le Cri du cameleon」はエポックメーキングだった…。それ以降に出てくるものは
むしろ「cirque contemporain 現代サーカス」と言ったほうがいい。」

その後に言った言葉がよかった。
「だって、ずっと「新しい」わけがないでしょ。」

そうか…そうすると、我々が次に準備してる公演は、間違いなく「現代サーカス」だ
な。
と、わかりつつも、日本ではようやく「ヌーヴォーシルク」という言葉が認知されつ
つある程度だ。またまた呼び名を変えるのも、ねぇ…。
という私の懸念を察してパスカルは言った。
「外国でやるときは、ヌーヴォーシルクの方が通りがよければ、あまり気にしなくて
もいいと思うけどね。」
気遣い、ありがとう!
ちょっと検討します。






Last updated  2005年08月13日 10時37分44秒

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