テーマ:DVD映画鑑賞(13592)
カテゴリ:ドラマ
予備知識は全くなしでみはじめた映画。 雪の積もる街を自転車で疾走する少年のシーンで物語が始まる。 タイトルのパーディションとは地獄へ堕ちるという意味と、ある地名をかけているようです。 この物語はパーディションへのロードムービー。 ある父子の逃避行が物語になっている。 以下はネタバレの内容です。ご注意を。 物語は少年の視点で描かれていますが、実は少年はあまり印象に残らなかったんだが、 銀行強盗を繰り返すたびに、じょじょに運転が上手になっていくところが面白かった。 本作で唯一微笑ましいシーンだったのではと思う。 本編は妻子の復讐と、奇妙な二組の父子関係がこの映画のテーマ。 どちらかといえば、ポール・ニューマンとトム・ハンクスの父子の様な関係が深く描かれていた印象です。 トム・ハンクスが父親であり息子である役所を好演していましたね。 さらにジュード・ロウが死体専門の写真家兼殺し屋という変わり役で出演ています。 出番は少ないながら、彼は味のある役者さんですねぇ。 最も印象的だったのは、車に乗り込むルーニー親分を襲撃するシーン。 どしゃ降りの雨の中、暗闇から乱射される銃弾に倒れていく男達の中で、 すべてを理解しながら涙を流し立ち尽くすルーニー親分。 こういう演出結構好きですねぇ。 「おまえで良かった。」という最後の言葉に救われます。 ラストでもパーディションの海岸線を歩く父子のシーンが美しく印象的であり、 そこからエピローグへの流れていく雰囲気も好きですね。 激しい感情を誘う物語でありながら、敢えて抑制するような演出が独特でした。 「アメリカン・ビューティ」でアカデミー賞を獲った同監督の持ち味でしょうかね。 【ストーリー】 1931年冬、イリノイ州ロックアイランドの町。 マイク・サリヴァン(トム・ハンクス)は、アイルランド系マフィアの幹部。 身よりのない彼は、組織のボス、ルーニー(ポール・ニューマン)と、実の親子のような信頼関係を築いていた。 そんなサリヴァンに嫉妬し、憎しみを募らせていた、ルーニーの息子コナー(ダニエル・クレイヴ)は、 ある事件をきっかけに、サリヴァンの妻アニー(ジェニファー・ジェイソン・リー)と次男ピーター(リーアム・エイケン)の命を奪う。 サリヴァンは生き残った長男ジュニア(タイラー・ホークリン)を伯母の元へ届けるため、また、妻子の復讐を果すため、組織を敵にまわしパーディションという名の小さな町へと旅立つ。 2002年/アメリカ/本編117分/原題:Road to Perdition 監督・製作:サム・メンデス 製作:リチャード・D・ザナック、ディーン・ザナック 脚本:デイヴイッド・セルフ 撮影:コンラッド・L・ホール 音楽:トーマス・ニューマン 出演:トム・ハンクス、タイラー・ホークリン、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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