●レユニオン島の音楽(整理中)レユニオン島の住民は、音楽が大好き。世界中で聞けるさまざまな音楽が、ここにも入り込んできていますが、クレオル風の音楽といえば、伝統的な「マロヤ (Maloya)」、そして、伝統的なリズムにギター等、現代的な要素が混じった「セガ (Sega)」があります。 セガは、20世紀前半に、発展したものです。ホテルなどで、観光客に紹介されるのが、セガ。一方で、マロヤは、土地の音楽です。 今日は、セガの紹介。 セガは南の島らしい、明るいイメージの曲で、曲にあわせ、踊りが繰り広げられ、庶民に愛されてきた曲です。インド洋のほかの島々でも、どこか共通点のある音楽が聴かれます。 なんと、楽天でレユニオン島の音楽のCDが販売されています。しかも視聴ができます。許可をいただいたので、転載させていただきます。 CD「郷愁~遥かなるレユニオン島」の紹介へ(視聴可). ![]() 注意)実際には、このような絵のような格好をした女性は、歩いていません。 さて、この中で、注意していただきたいのが、2番の「可愛い小さな花」と、10番の「マロヤ」です。ぜひ、視聴してみてくださいね。 そのときは、できれば、南の島の青い海と空、緑の木、そして、ちょっとべたついた潮の香りのする風を感じながら、聞いてくだされば、雰囲気がもっと伝わるかもしれません。 「可愛い小さな花」は、1930年代に作られた曲ですが、いまでは、レユニオン島の「島民の歌」ともいえるほど、レユニオン島の人々に愛されている歌です。この歌には、「失恋、ノスタルジー」という、クレオルたちのみならず、この島に住む人の胸をきゅっと締め付ける、なにかが詰まっているのです。 わたしも、この島に住んでいるうちに、この歌が聞こえてくると、一緒に口ずさんでしまいます。民宿などに泊まったとき、夕食の後に、みんなで大合唱になったり、この唄は、聞けば聞くほど、切なく、ほろりとくるものがあります。 その歌詞は以下のとおり・・・。 「可愛い小さな花」 ねえ、愛しい人、覚えているでしょう あなたがくれた、小さな花束 もうずいぶん前に、しおれてしまったの 覚えているでしょう、もう、昔のことみたいね 小さなしおれた花、小さな可愛い花 ねえ、変わらず言ってちょうだい 愛ってなんなの? Vi souviens Nenere adoree, Le p'tit bouquet, que vous l'a donne a moin Nana longtemps que li l'est fane, Vi souviens bien, com' ca l'est loin. Petit' fleurs fanees, Petit' fleurs aimee, Di a moins toujours, Couc' c'est l'amour? ● 歌詞はクレオル語。訳 mimi_ylang (歌詞は、クレオル語で、わからない部分は、クレオルに聞きました。) セガは、お祭りや、ホテルなど、いろんな機会に、聞くことができます。 ![]() 音楽にあわせて、ひらひらのスカートをはいた女性が、くるくる廻って踊るのですが、スカートがぱぁっとひらいて、両足と、下着まで、丸見え。おばさまダンサーも、若い女性も、そんなことは一向に構わないところが、南の島らしい、おおらかさかな、と思います。 このダンスが、じつはすごく難しい。肩から上を動かさず、脚をまげて、爪先立ちで、腰を激しく動かすのですが、やってみると、すごく難しいのです。この姿勢のまま、音楽にあわせ、腰を上下したり、前後左右、回転します。すごく、難しいです。 そして、もう一つ、島の唄、「マロヤ」。この曲も、楽天のCDで視聴ができます。でも、「マロヤ」は、その歴史を知れば、さらに深く感じれるのではないかと、勝手に思っています。これは、またの機会に・・・。 ![]() 参考文献・Le Grand Livre de l'Histoire de la Reunion de 1848 a nos jours (Vol.2), ed. Orphie, 2003. ジャンル別一覧
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