テーマ:インド洋の島々(497)
カテゴリ:レユニオン島の文化
昨日は、レユニオン島のル・ポールにある、エコール・デ・ボーザール(、つまり、「芸術大学」です)に行ってきました。
友人の知り合いというか、かつての先生であった方が、おもしろい映像を見せてくれる、というので、夕方、行ってきました。 レユニオン島に、こんな美術大学があるとは、知っていたけれど、足を踏み入れたことがありませんでした。 この芸術大学では、5年間(日本で言うと、「大学院修士課程」までで、映像や建築を含めて、いろんな分野の美術、芸術を学ぶことができます。 教師陣は、レユニオン島に住んでいる先生もいれば、フランス本土から、数ヶ月ごとに数週間、集中授業をしていく先生もいます。 (これは、他の学部でもよくあります) <港(ル・ポール)の近くにある、近代的な建物。 こんなものがあったのね~、と驚いてしまった。> 先日、お会いしたのは、ノルマンディーの芸術大学で映像を教えている先生で、 その先生が個人的に持っている、非公開のドキュメンタリー映像を見せていただきました。 ■一つは、ベルリンの壁の崩壊後、東ベルリンの市民の政治へのかかわりの変化を追ったもの。 ■もう一つは、かつてのハンガリーの独裁者、チャウチェスクの逮捕から、裁判、判決、そして死刑までのドキュメンタリーをアイロニックな色で仕上げたもの。(← 説明しにくい・・・) ■最後は、国連のブルー・ヘルメット(国連平和維持軍)に参加し、ボスニアで平和維持活動をおこなったフランス人兵が、たんたんと語る、ボスニア内戦の思い出。 二つ目は、かなりとっつきにくいものでしたが、三つとも、世界じゅうで、語られてきたテーマであったので、とても興味深かったです。 (たいへん有名な、ドキュメンタリー映像作家が作ったものなのだそうですが、そういうのはわかりません) ベルリンの壁の崩壊、チャウチェスクの死刑、旧ユーゴスラビアの内戦、PKOの派遣・・・・。 それぞれが、時代を揺さぶった、たった数年、十数年前の出来事なのに、人間って忘れるのが、早いものですね。 いったい、過去からなにを学んだのか? よりよく生きていくためには、なにを学べばいいのか。 久々に考えました。 そういう考える機会を提供する映像を作り上げる映像作家、というのは、これまた大きな役割を担っているようです。 映像の力は、たいへん大きい。 なにを伝えるか、伝えるものを持っているか、自分の支点はどこなのか、考えることの大切さを、改めて感じました。 <芸大の中。> 芸大出身の人と歩いていると、人と紹介されるとき、 「あなたも芸術家?」 ときかれます。 う~ん、L'art de vivre 「生きるという芸術」なら、追求しているかも? ・・・・・・・・・・・・・・ ↓参加してます。 ←クリック、メルシー! ぜひ、応援してね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[レユニオン島の文化] カテゴリの最新記事
|
|