テーマ:インド洋の島々(497)
カテゴリ:香港、マカオ旅行
マカオの街で見たものの中で、いちばん感動したのは、アズレージョ。アズレージョというのは、ポルトガル・スペインで伝統的に作られるタイルのことです。
![]() ![]() これは、マカオの民政総署の壁に張られたタイル。マカオにいくのなら、ぜひアズレージョをを見たい、と思っていて、ここだけは!とワガママを言って連れて行ってもらいました。 民政総署の壁に貼られたタイルをみて、感動。写真ではどうしても伝わらない深くて透き通った青いタイルに目とこころを奪われました。わたしにとっては、これを見るだけでも、マカオに行った価値がありました。 青色なのです。 アズレージョというのは、アズール(青)に由来しているのかと思ったら、その語源は、アラビア語のAl-zuleiqueで、中世の時代にイスラム教徒が使用していた「なめらかで光沢のある小石」を意味しているそうです。ポルトガルの王族が好んでこのタイルで床や壁を装飾することを好んだため、ポルトガルでは、15世紀後半からアズレージョの技術が発展し、その後、ポルトガルならではの独特の文化を生み出していったのだそうです。 ![]() <民政総署の中にある、由緒ある図書館。蔵書は二万冊。大切な古書ばかり保管されています。 こうしてポルトガル(、そしてスペイン)で発展したアズレージョがマカオに船で運ばれ、装飾されたのが、こちらの民政総署です。東西文明の出会いの歴史を感じさせられます。 マカオがすばらしいのは、こうした東西文明の出会いの承認となった歴史的な建物があちこちに点在しており、歴史を肌で感じることができること。香港ももちろん楽しいけれど、マカオには、香港にない雄大な歴史を感じる時間があること。 ![]() ![]() ↓↓↓ こちらは、ポルトガル学校の壁一面にはめ込まれたタイル。黄色、薄い黄色、深い青、薄い青と4つの色で彩られています。 ![]() マカオの人たちが何気なく通っていく道に、こんなにうつくしいものがあります。 ![]() 実は、数年前ポルトガルに行ったことがあって、ガイドブックのキャッチフレーズにある「ポルトガルを感じさせる街、マカオ」をよんで、マカオにはあまり興味が持てないでいました。 確かにアズレージョだけを見に行くのなら、ポルトガルに行ったほうがいい。ポルトガルには、街のあちこちに美しいアズレージョで飾られた教会や王宮、そして街の中にもカフェや駅など、いたるところにうつくしい、歴史あるアズレージョを見つけることができます。町全体が美術館のようです。 でも、マカオには、ポルトガルにないものがある。なじみのある文化と西洋の文化が出会い、そして日本まで影響を及ぼしていった歴史の証言者たちの中に立っている、という感動。今、わたしたちが生きているこの時間と、過去をつなぐものたち。こころを揺さぶる何か、といってもいいもの。 短い時間でしたが、マカオに行って、とってもよかったです。 ![]() <世界遺産の庭でも、マイペースで遊ぶKiki君と、 面倒を見てくれるKさんちの女の子たち。 あ、マカオレポート、まだ続きますっ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ![]() ↑をポチッとクリックして応援いただけるとうれしいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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