■ヴィオラ日記 Alto
日本滞在中に姉からプレゼントしてもらった本を、今になってやっと開きました。世界的ヴィオラ奏者の今井信子さん著 ”憧れ”。 速読もよくする方ですが、この本はゆっくり読みたいなあと今まで読まずにレユニオン島までもってかえりました。ちいさなCDもついていて、これがすばらしいヴィオラの音色で・・・・。私はプロでもなんでもなく、ただ自分の楽しみのためだけにヴィオラを弾いているアマチュア・ヴィオリストなのですが、そんな私でもヴィオラという楽器を選んだのは、ヴィオラの温かい音に恋をしたから。多くのヴィオリストは、親から言われて何となく今までやっているというよりも、どこかの地点でヴィオラという楽器に惚れ込んで、楽器を選んでいる、という今井さんの言葉にも深く納得しながら読みました。そしてまた今井信子さんという世界でも屈指のヴィオラの第一人者の半生に圧倒されました。心に残る本です。とても印象に残った文章があります。・・・・・・・・・・・・ 大切なのは、諦めないこと。今、何が一番したいのか。今しかできないことは何なのか。それをしっかり見極めてほしい。一番近い道を行く必要は全然ない。時間がかかっても、好きなことをした方が結局は自分のためになる。そうすれば、ある日、ぱっと目の前が開けるものだ。学生の頃、”もうダメかと諦めかけた、その最後の瞬間に光が見えてくるものだよ”と父の友人だった方に伺ったことがある。そのとおりだ。(中略) そしてこんな時代だからこそ、簡単には手に入らない、目に見えないものが大事なのだということを、若い人たちに伝えられれば嬉しい。ヨーロッパで暮らしていて、日本に帰ってくると、日本は本当に便利だ。何でも簡単に手に入る。情報はあふれかえっている。豊かすぎて戸惑うほど。今の若い人たちには、生活の上で障害となるものがほとんどないのではないだろうか。でも、それが問題なのかもしれない。(中略) 少し手を伸ばせば何でも手に入る今の時代、いったい何に対してそこまで憧れることができるだろう。それは音楽そのものだ。(中略) 後に残るのは、音楽そのものへの憧れだけ。この音楽を弾きたい、伝えたい!という突き動かされるような思いだ。だからこそ音楽を志すものはいっそう真摯に音楽と向き合い、自分自身と真剣に向き合っていかなければならないのだと思う。(本文219〜220ページより) ・・・・・・・・・・・・・ 人格を養うということは、人それぞれ、日々の些細な身の回りのことから始めるのだ、と私は思う。仕事の密度を高めること。家族のために心を砕くこと、日々生きることのすべてを高め、積み重ねていくことで一個の人格ができあがる。日々ぶつかる出来事を自分の中で消化し、記憶して、その体験を将来につなげていくことが大事だ。(本文217ページ)【楽天ブックスならいつでも送料無料】憧れ増補版 [ 今井信子 ]価格:2,052円(税込、送料込)世界で活躍する豊富な経験を持っている彼女だからこそ、心を打つ言葉があります。ヴィオラなど楽器を弾かれない方でも、どの分野にも通じる一流の人の経験として読まれても興味深いと思います。午後のお茶タイムは外の見える古い椅子で。緑が濃い季節です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・●絵のブログ、↓↓↓まほうの絵の具箱。・・・・・・・・・・・・・・・・・・●テールベルトのアクセサリーショップ。天然石やシルバーを使ったアクセサリーショップのブログです。→→テールベルト Terre Verte フレンチスタイルのアクセサリーたち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・人気ブログランキングへ↑をポチッとクリックして応援いただけるとうれしいです。