|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:【小説】加藤英雄無頼控え
土曜の晩。
凄いドンちゃん騒ぎ。 そこに俺は居た。昨日から今朝までかけて仕事を終わらせて、夕方ここについたのだ。 「菅原、この野郎」といつもより酔いの激しい英雄。 俺も酔っていた。 裕子が歌っている。 「英雄もこれだけの女達に囲まれていたら形無しだな」 「全くそうだよ。しかし裕子のボーイフレンドが警察だったとはな。あれがモデルガンで良かったよ」 「完全警戒体制をとってくれたし。朝には手打ちが終わったし」 「ああ。それもこれも徳田が普段からちゃんとしていたからだよ」 その時徳田組の若い者、佐藤が話しに入ってきた。 「自分もつくづく思いました。普段から町の人に良くしていれば、こういう時に味方になって貰えるんですね」 「警察も、どうせ居るものなら性質が良い方がいいだろ。それにお前らは普段から餓鬼どもや不良外国人をぶん殴っていたからな。そこが認められていたんだよ」 「さっき、親分にも話してきました。まだ全然起きれませんがね。喜んでいました」 「徳田は良い奴だよ。組を持たなくてもやっていける奴なのに、お前らみたいな盆暗のために組構えているんだからな。分かるな」 「はい。伯父さんにもお世話になりました」 「少しでも引いたらこういう目にあうんだ。親が倒れたからって引くんじゃねえぞ」 英雄が話し続けようとすると、 「こおら、加藤英雄」と百合子がやってきた。 「あんた。この中からお嫁さん決めなさい」 三人が得意のポーズを決めて英雄の前に立っていた。 「菅原、逃げよう」 英雄が俺の腕を握る。 「駄目だ」 俺は喧嘩に参加できなかった鬱憤を英雄で晴らすことにした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[【小説】加藤英雄無頼控え] カテゴリの最新記事
|
|