|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:徒然奇2
かつて、会社で選抜の研修に合格し
(何で俺って出世しなかったのかな。結構選抜されているのに) 東京に行く事になった時だ 時の上司(無頼控え最終章五十元社長のモデル)が 「受かるとは思わなかった」 と、低いカミナリのような声でしみじみ言った 「俺だって思いませんでしたよ。何ですか、あの試験は。さっぱり分かりませんデイsた」 「お前、何かしたのか。面接で、その、&%#”&」 「殴ったりしていません(きっぱり)」 「まあいい。どうせお前はドベ(最下位)で通過したはずだ」 「そこを強調しなくて良いです」 「だからな。お前はお前らしさを発揮して来い」 「俺らしさってなんですかね」 「番長になれ」 「はあ、番長ですか」 「そうだ。どうせ勉強では皆に迷惑をかけるのだから お前は長い研修中に困った人が居たらそれを助ける 番長になれ。うちの会社で初の番長だ」 「・・・・」 「返事は」 「へい」 「こらーーー」 「へ~い」 その言葉を守り番長となった俺だが・・・ 今気付いた! 出世できないわけだ それで思い出した! 別な選抜試験で・・・やっぱり受かっているんだよな~ 「お前の成績だがな」 その試験を受けた時はもう転勤していた前の上司が遊びにきて 試験結果を持って来いというので見せた 「これでは駄目だな」 「だって俺、片方満点で、片方も80点じゃないですか」 「だから駄目なんだよ」 「おかしいじゃないですか」 「こんな人は居ないの、世の中に 理論的で感覚的で情緒的な人間なんて想像できるか」 「そうみるんですか。でも満点ですよこっちは。満点満点。凄い」 「違うんだよ。普通はこっちが満点だとこっちが50点未満になるの そういう風にできているんだ お前はこれを学科試験か何かと勘違いしているけど適性試験なんだよ 点数も別に答えが当たったから高くなっているわけではなく 適性の方向を見ているんだ」 「でも悪いより良いでしょう」 「お前、どっちも高いだろう。これはなあ “世界で一番自分が偉いです”って人の性格なんだよ。お前は王様か」 「はあ」 また思い出した あれも選抜されたんだよな~ 「ちょっとsugaさんsugaさん」 「何でしょう」 「昨日のsugaさんの適性分析をしたんですけどね。分からないことだらけなんですよ」 先生、そんな事言って良いのかよ。駄目だろ、それじゃ 「sugaさんって営業職ですよね」 「そうですが」 「社長の経験ないですよね」 「あるわけないじゃないですか。ずっとうちの会社ですよ」 「おかしいなあ。よく20年この性格を保っていたよなあ」 「せ、先生。どういうことですか」 「いや良いです。上手く書いておきますから」 「先生、先生。どういうことですか」 先生、ニコニコして去っていった やっぱり出世できなかった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|