|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:【小説】恋愛小説?
今日、嬉しいことがあったよ。
久々に課の飲み会+部長で盛り上がって、「次、俺の店行く?」と部長に連れられて行った店だ。 「俺ションベン」と、便所に行き、することをして出ると美女が・・・手洗いを終えた俺の前に立ちふさがっていた 「ごめん、空いたよ」 俺は言った。 「suga、さん、ですよね」 彼女は言った。背が高く髪の長い俺好みのすらりとした女性だ。 「ああ、そうだけど。俺の事知っているのか?」 俺に記憶はない。いかん、彼女の話し方は間違いなく昔何かあった女性だ。 「間違いなくsugaだけど、俺を知っているのか?」 「覚えていないですか。恵美だけど」 「は?」 俺の知っている恵美って、もっとボーイッシュで、 柔道チャンピオンと一緒にちゃんこ鍋を一緒に喰いに言った彼女だが、 「その声は・・・間違いなく恵美だよな。おい、恵美か。生きていたのか」 「ママやっているの、ここの」 「何年になる?離れてから」 「5年よ。私も30になった」 「本物かよ」 俺たちは抱き合った(便所の前で)。 俺の人生は“生きている”ということが重要なのだ。 「元気だったんだな。元気だったんだな」 俺は喜んだ。 彼女も 「何度か街で見かけたけど声かけられなかったの。で、今日不意に来たから。 sugaさんに間違いないと思って、で、タイミング狙ってたの」 「それが便所かよ」 二人で笑った。 あまりに美しくなった彼女に 「おうおう。俺のお嫁さんになるか」 俺が言うと 「良いよ良いよ」 と彼女も涙ながらに言う。 俺たちの世界では生きていたということが重要なのだ。 店を出るとき、別れ際、俺たちは何度もキスをした。 昔は別にキスをする間柄ではなかったのに。 だが、俺たちは生きていたということが重要なのだ。体で互いに生きている実感を感じた。 「また来るが、良いか」 「来てね」 最後は握手で・・・生きている実感、久々に感じた。 俺の喜びだ。 互いにどうなっているか分からない生き方。残念かもしれないけど・・・だけど今日は、だからこそ生きている実感と喜びを感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[【小説】恋愛小説?] カテゴリの最新記事
|
|