soul-eye

2010/11/08(月)22:44

ザ・グレート・サスケ20周年特別記念大会

気仙 沼二郎 選手の(番 茶太郎さんと同じように切る) 俺の海から始まった。 もう17年かあ。今日はみちプロの同窓会みたじゃないか。 前に俺と写真を撮った塁選手がエルボーをヒット。 彼はその後・・・お前、勝ちますって言ってたじゃないか、カレー喰って ディック東郷だよ、おい。動いている東郷が見られるとは。 そしてTAKAだ。 2人ともどこか怪我をしているみたいだ。 現役長いものな。まあ、無事とはいえないが頑張っているようだ。 今じゃ超ベテランだが、俺たちは若い頃から知っているのだ。 そういや俺だって歳を取るわけだ。 サスケ選手の対戦相手の拳王は日本拳法出身。 何度も王者になっているつわものだ。 日本拳法は強い。 拳王の絞ったパンチや波動拳がボディや顔に当たる。 サスケ選手は隙のない拳王にオープンパンチを出すが当たらない。 左ミドル、これも日本拳法の代表的な技で、 あっという間に赤く腫れるサスケ選手の脇腹。 「いったんじゃないか」 俺は呟いた。 隣にいた女性が「何?」と尋ねるので 「アバラだ。日本拳法の蹴りは強い」 それでも動くサスケ選手。 突き蹴りが速すぎてどうしようもない。 どんどんズタボロになる。 「レスラー、持ち味を活かせ。力負けするな」 この時は思い出せなかったが、レスラーにはレスラーの勝ち方があったはずだ。 圧倒的な攻撃に対するレスラーの闘い方が。 またミドルが入った。 「本当にいったぜ」 俺はもうハラハラしていた。 先週のパーティの時でも、本当に動けないところを整体で何とかして来て貰ったのだ。 もう、何なんだよ。 絞める、固める、流れるような日本拳法仕込みの攻め。 拳王は明らかに余裕があった。 バッチン! 何がどうなったか。 サスケは受けた打撃をものともせず前にでた。 グダグダ、ゴチャ、ガシャ。 これだ!これこれ。エプロンサイドに雪崩れ込む2人。 「あっ」 エプロンサイドからのパワーボムをサスケが拳王にした。 「おおっ」 これはドス・カラスにサスケがやられて死にかけた技ではないか。 それでも動く二人。 サスケ選手はコーナーポストからラ・ケプラーダ(だと思う。反対方向で分からなかった)を出した。 トップロープからのボディプレス連発。 そしてランディーアタック。 更にボディーアタック。 自爆。後々(打ち上げで知った)歩く事もままならない位股関節を痛めた自爆だ。 撃たれる、蹴られる。 「あれ?失神したんじゃないか」 恐らくは痛みによる失神だと思う(勝手に)。 ダウンカウントが入った。 そこへ拳王、まだまだとばかりに、ボディシザース。 ぐああああぁぁぁぁあ 「目が醒めたようだな」 凄い声だった。素だったと思う。 「どうしたの」 「折れかけているアバラを絞めている。目を醒まさせたんだな。 拳王はまだ試合したいんだよ」 俺はぐっときた。 その後、またゴリゴリしたあとに 「いった」 サスケがまたエプロンサイドでブレーンバスターを拳王に喰らわせた。 「レスラーだな」 俺は涙が出てきた。 レスラーは信じられる相手にしか技をかけない。 ジャイアント馬場の台詞だ。 「俺が対戦している奴はこんな事くらいじゃ死なないんだよ」 お互いの信頼関係だ。認め合っている証拠だ。 レスラーの生き様はそこにもある。 「プロレスって人生そのものだと思うんですよ。人生がリングで凝縮されている」 サスケ選手がかつて俺に語った言葉だ。 俺はその意味が初めて分かった。 ともすると死と隣り合わせの技の応酬と叩き抜いた肉体への自負、 ベテランの積み重ねと、若者の突破力、ベルトにかける意地、温くない真の信頼関係・・・ 「ぷっつん行く時もあるんですよ。そういう試合の後は怖くなりますね。 どちらも死なないで良かった、とほっとします」 今この台詞を実現しているじゃないか! ローリングクラッチホールド。 1回、カウント2。2回、カウント2。3回、4回・・・。 「これだ。小技を続けろ。レスラーはこれだ」 俺は叫んでいた。 (俺は試合全編そうなのだが、応援というよりは指導に近いらしい。 近くの人達は引退した先輩レスラーだと思っていたと・・・) 決められなかった。 スタンドアップする2人。 拳王の右ハイキックが・・・あっ?! 胸に来ると思っていたサスケ選手は胸の筋肉を溜めて蹴りを待っていたところに 頭へのハイキックだ。 「まずい!」 これは色々な意味でまずい。危ない。 ジャンプ??? サスケ選手はジャンプをして受けた。 ハイキックをジャンプ?? ほとんど無意識だったであろう。サスケ選手は胸の筋肉を絞ったまま、 わけのわからない体制で蹴りを受けていた。 「何だそれは」 俺の叫び声だ。 その時体制を入れ替えた拳王の左ミドルが。 またアバラが・・・と思う間もなくその時サスケ選手は走っていた。 蹴りを喰らったまま走るサスケ。 ガチャガチャ絡んだまま、押さえ込んだ。 ワン! ツー! 会場に悲鳴が走る。 スリー! おおーっ!! 大騒ぎだ。 これがレスラーの勝ち方だ。 余力を残し悔しがる拳王。 ズタボロのサスケ選手。 「これが、レスラーなんだよ」 俺は本当に泣いた。 ・・・・・・・ ふらついているチャンピオン・サスケ 「・・・たった一人でもファンがいる限り みちプロは永遠に不滅だ」 いつもはもっと喋るサスケ選手。 (打ち上げが・・・終わって。打ち上げ最中は俺たちは話ができなかった) 「おめでとうございました。脚、腰、アバラに首、大丈夫ですか」 「大体大丈夫です」 立っているのも大変なサスケ選手。 「俺ね。試合途中から本当に涙が出てきたんだよ」 俺は握手を求めた。 「sugaさん、リアル・レスラーですよ。リアル・レスラーです」 彼は俺の手を握り返して興奮して言った。 「そうだ!リアル・レスラーだ。今でも油断すると泣きそうだよ、俺は。 何ですか、あなた手が冷たくなっている」 これは神経が切れているのだ。一次的な自律神経失調症だ。 俺は27000kcalを出した。急激に温まるサスケ選手の手。 「sugaさん。私はリアル・レスラー・・・」 サスケ選手もさっきまでの打ち上げのイベントとは違って感動していたようだ。 これは俺たちだけのものだ。 桂泉の新ママの寿子さんも感動していた。 「私、プロレスってよく分からなかったけれど感動しました。 いっぺんでファンになりました」 「ありがとうございます。 sugaさん、今度は桂泉で今日の話の続きをしましょう」 嬉しそうだった。 パワースポット、パワーのエントロピーの研究をしているn島さんから 『サスケにパワーを貰いましたか』と温かいメールがきた。 充分貰いましたよ。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る