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カテゴリ:徒然奇2
避難地と復旧地、そして再建地と分けられると思います。
その状態に向けた施策が有機的に優先順位を付けられる事が重要です。 激甚地区の大槌では、電話、電気、ガス、水道は当然で、 それに繋がるテレビ・ラジオも切れていき、 通信孤立のみならず、情報孤立、流通孤立です。 先日私のいた避難所に自衛隊が到着して食事と薬を配給しました。 皆の顔が一斉に明るくなりました。 ありがとう、自衛隊。ありがとう。 俺達までカップラーメン食べさせてもらった。 「どうせ、あんたら断るんでしょ。もうお湯入れたから断れないよね」 かあちゃん、ありがとう。 先輩が「嬉しそうだよ、ほら。久々に温かいもの食べたんだもの」 子供達を見て言った。 そして、ありがとう、孫さん、新浪さん。 やはり孫さんでした。きっと分かってくれると思った。 信じていました。 サンケイニュース 私も約3日情報孤立していました。 その中で役場職員、教育関係者、自主防災隊を中心に 子供から大人まで皆協力し合い頑張っているのを見て、 私も徹底して通信孤立を復旧させるための情報を収集をしました。 というか、そうして欲しいという町の気持ちがあるからこそ 私達を道案内してくれた担当の方がわざわざついてくれた。 俺がいた方面本部の人達は、これまでの経験から危険被災区を教えてくれた。 俺達はそこを回った。その俺達の情報は本当に届くのだろうな。活かされるのだろうな。 防災本部と各方面本部はクルマで繋がりますが通信がない。 特設公衆電話をつけようとしていた時に 「県が認可制にした。今日の電話はつけられない」 と、最後の通信で連絡がきました。 悔し泣き。西日本からいち早く駆けつけた衛星電話隊の皆も 「手続きは後で、今は早急な通信確保が重要だろう」 と、一緒に悔し泣き。 大の大人が悔し泣き。悔し泣きです。本当に泣いた。 その連絡を30分離れた現場に連絡するために雪の中を歩きました。 歩きながら悔し泣き。泣いている場合ではないのは分かっても涙がでました。 その時私を拾ってくれたクルマが中国の人で、 被災地の中国人を調べて移動させているとの事。 一緒に避難所に行き責任者を紹介してウチの要員に報告。 悔し泣き。ただその現場は電力が総力を挙げて電源は確保。 少し明るさが戻った。同時に水も使えるようになり、皆で拍手。 俺たちもまわりに居る人達と抱き合って、今度はうれし泣き。 現地にいてやっと県のクルマを見た・・・と思ったら4台も居た。 「なんだあれ」 「知事がきたらしいです」 「よし」 って、他の避難所に行ったら、そこ以外のもっと酷い避難地には来ず。 「局長クラスの大名行列で電気が通って良かった良かったで帰ったわけじゃないよな」 「sugaさんsugaさん。明日盛岡に帰るんでしょ。 ここの状況を伝えてくださいよ。 僕たちもsugaさん達が回って見聞きした情報しかないんですよ。 盛岡は防災本部から情報を取ると言ったって、 結局本部と地方本部が連絡取れていないんだから分かるわけないじゃないですか」 これが本当の現実だ。 マーケティングは戦争の理論だ。だから俺は非常時に強い。 だから分かる。通信の確保から戦いは始まるのではないか。 ビジネスの応用だろうよ。それに情と一人ひとりがコマンドーになる事だ。 猛烈に頭を回転させてやる事が重要だ。 これまでは天災です。これからは人災です。 段々と安全地帯への避難が始まる。 その時に力を発揮できる人と、今の今力を発揮できる人を峻別しないと。 「手続きは後で良い」 結果失敗した時に「ほらみたことか」と後方に居た奴が言う。 そういう後方に居る人は「ほら見たことか」ではなく、 その失敗した事を事後処理して欲しい。 もしその台詞を訊いたらその時ぶん殴るとして、 今この瞬間にできることを俺はしたい。 安全地帯への避難が始まれば一安心だが、電力がなければ時計も止まる。 「今何時ですか?」 俺のボロアナログ時計、止まっていやがった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/03/20 09:40:25 AM
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